では具体的にどうしたらいいか。
家計をマネジメントするには、
(1)自分の家庭の将来ヴィジョンを描く。
(2)将来ヴィジョンを実現するために10年後、5年後、1年後どうありたいか具体的にイメージする。
(3)そのイメージを達成するためにどのように行動するかを計画する。
まずはこの3つが重要です。そしてこれを数字で表す、つまり予算を作成してみることです。これさえできれば、毎日家計簿をつける必要もなくなります。
家計の失敗の影響は、会社の倒産の比ではありません。会社は倒産すればそれで終わりですが、家庭には倒産はなく、影響をずっと引きずるからです。大げさに聞こえるかもしれませんが、だからこそ将来に目を向けた家計マネジメントが必要となってくるのです。そして、その巧拙が自分たちの未来を決めると言っても過言ではありません。
本書は、ドラッカーの現金マネジメントの考え方をベースにして、長期視点の意味と、お金の使い方を物語形式で説明したものです。
主人公の真希は、マンションの頭金1000万円を工面するため、ひとり両親の住む実家の下関に向いました。そして乗車した新幹線で、老紳士と隣り合わせになり、マネジメントのレクチャーを受けます。真希は東京に戻るとさっそく家計の見直しに着手……。
だれでも無理なく予算を作れるように4つの生涯家計簿を付録でつけました。是非、ご一読を!
最後にドラッカーの言葉から……
「プランニングにおいて重要なことは、明日何を行なうかを考えることではない。明日のために今日何を行なうかを考えることである」(『ドラッカー 365の金言』上田惇生訳 ダイヤモンド社)
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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