蕎麦つゆをベースに醤油やみりんで濃いめの煮汁を作り木綿豆腐を投入、煮たり冷ましたりを繰り返しながら煮汁をしみさせること数十分、白いごはんの上につゆだくで乗っけて、ついに完成です。
豆腐がいい色に煮しまって、実にいい感じ。喜びいさんでいただきます。
すると、たしかに美味しい。乗っているのは豆腐オンリーですが、東海林さんのおっしゃる通り、表面の煮汁のしみたところと中のあまりしみてないところの味の変化もあって、かっこむ手が止まらなくなりました。
というわけで完食、そのできばえに大満足いたしました。
ところが、すべて食べ終えてから、東海林さんのイラスト(164ページ参照)を見かえして、大きな間違いをおかしていたことに気がつきました。
東海林さんのは、豆腐より小さめの丼にごはんがてんこ盛りになって、その上に豆腐が握り寿司の如く凸状に乗っているのですが、私は豆腐より大きな丼にごはんをよそってその上に乗せたため、豆腐が凹状にそっくりかえってしまいました(右イラスト参照)。
同じ量の豆腐とごはんでも、見た目のインパクトがまるで違い、凸状のほうがはるかに迫力があり美味しそうであります。
というわけで、さっきの満足はどこかに吹き飛んで、敗北感でいっぱいに……。
しかし、時すでに遅し、お腹はパンパン、作りなおす気力も食欲もなく、また、いつかベッコベコにお腹を減らして再チャレンジしようと誓うのが精一杯でありました。
あ~、ここでもまだまだ東海林先輩にはかなわない……。
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