書評

週末、自然の中で過ごしたい人へのレッスンブック

文: 高橋 紡 (フリーライター・noyama の編集担当)

『外あそび&外ごはんをはじめよう NATURE LESSON BOOK』 (noyama 著)

シンプルに季節を味わう

 noyama の3冊目の本となるのが『外あそび&外ごはんをはじめよう NATURE LESSON BOOK』。NATURE LESSON BOOK だなんておこがましい気がするのですが、“自然の中であそんで、ごはんを作って食べると楽しい”という、いつもnoyamaが感じていることを本を通じて伝え、わかちあえたらいいなと思い、企画編集をしました。

 第1部は、私たちが外あそびで大切にしていることやルール、あったらいいものなどをハイキング編、キャンプ編に分けてまとめています。アウトドアのノウハウ本はたくさん出ていますが、そんなに堅苦しいものではなく、4人で外で過ごすうちに気づいた楽しみの見いだし方や、自然の中で遊ばせてもらう者としてのふるまい方、そんなことを書きました。

 第2部は、春夏秋冬、季節ごとの外あそびと外ごはんレシピの提案をしています。春は、食を求めてゆるやかな山へ登る。夏は、清流が流れる山歩きをする。秋は焚き火キャンプをする。冬は雪の上を歩き、枯れた森の中でバードウォッチングをする。これらの外あそびの様子は、5年間かけて撮りだめたものです。私は書籍の編集もするので特にありがたいと感じるのですが、こんなに長い期間撮影にかけた本は珍しいと思います。長い時間をかけたことがすばらしいのではなく、じっくり待つことで季節季節が瞬間に見せる美しさを捉えられたことがすばらしい!

 そして、外ごはんのレシピも春夏秋冬の章立てになっています。春は、魔法瓶のお湯で溶いて飲む自家製スープの素や、シングルバーナーという携帯カセットコンロで作るホットサンド。夏は、人が集まるときに重宝する簡単にできる前菜、持ち寄りBBQ、スープジャーで持って行く冷たいスープやデザートのレシピ。秋は焚き火を利用して挑戦するダッチオーブン料理。冬はシングルバーナーでお湯を沸かして飲むホットドリンク。簡単なものから、みんなで協力すると楽しいレシピまで54点掲載しています。

 noyama が楽しいと思っている外あそびと外ごはんには、特別な道具や能力はいらないし、がんばって早起きする必要もありません。家のすぐそばの自然が多い場所でゆっくり過ごして、何かをじっくり味わう。そんなシンプルなことです。「気軽なアウトドアをはじめたい」「週末の過ごし方を変えたい」という方には、ちょうどいい本ができたのではないかと思います。

外あそび&外ごはんをはじめよう NATURE LESSON BOOK
noyama・著

定価:1,400円+税 発売日:2014年04月15日

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