山崎 僕は時間があり余っているものですから(笑)、近所のスーパーのチラシをファイルしてお買い得品をチェックして、ハシゴをしていちばん安い店で買うようにしています。一方で春原さんは、メインのスーパーを決めて、ポイント還元サービスを有効利用します。
春原 クレジットカードも見直して、年会費を減らしてショッピングポイントも活用することにしました。
山崎 還元ポイントは通常1%、多くても5%ですが、塵も積もれば山となりますからね。僕は週毎の生活費を財布に入れて残金をカレンダーに記していますが、春原さんは家計簿も導入しましたね。
春原 カードの使用が増えるにつれて、お金の動きが見えにくくなってきました。当初は面倒で気が進みませんでしたが、ノートにレシートを貼り付けただけの簡単な家計簿をつけるようにしたところ、夫婦で情報を共有できるうえ、励みにもなりました。
山崎 春原家でいちばん大きな節約は外食を見直したことじゃないですか。
春原 我が家では、外食は夫婦共通の楽しみであり、息抜きでもありました。ですから、外食まで制限するということは我慢や無理をすることにつながり、それがストレスになって節約が続かなくなるのではないかという不安がありました。ところが外食を家食にしたところ、とても豊かな気持ちになれたのです。
山崎 外食の回数を減らせば、たまの外食がますます楽しみになって、いいことずくめでしょう。
春原 私はようやくお金を使う基礎ができたと実感でき、山崎さんがおっしゃる「節約が豊かさにつながる」ということの意味がわかりかけてきました。無駄なことにお金を使うことが豊かなのではなく、本当に必要なところにお金を使うことが豊かな生活なのですね。
山崎 春原さんは「節約はどこかダイエットに似ている」と書いていますが、まさに至言ですね。「今日は暑いからビールを飲みたい」と思うでしょ。でも、ビールが暑さを追い払ってくれるわけではありません。ビールを麦茶に置き換えても、充分に満足できるはずです。
春原 つまり、思考を変えれば解決できるということですね。
山崎 その通り! 節約は心のダイエットですよ。
春原 ますます節約が楽しくなりそうです。
-
『赤毛のアン論』松本侑子・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。