この本が単行本になったとき、「あとがき」に、「このエッセイが始まったのは、2013年の10月30日。そして今は、2015年の8月17日。」と書いた。
今日は2018年の9月20日。私は39歳になった。
文庫化にあたって、ひさしぶりにこのエッセイ集を読み返した。「もがいていたなあ」ととても驚いた。今では恥ずかしくないことを恥ずかしがったり、怖くないことを怖がったりしている。5年という年月で、人は変わるものだと思う。
単行本のときにゲラをしっかり見たつもりだったので、きっと直したいところはあまりないだろう、と思った。けれど実際には、自身の価値観が変わっていたりする部分もあり、この文章をそのまま出していいのだろうか、と悩んだりもした。でも、これが当時の自分なのだと思い、少し訂正するだけに留めた。
こちらもおすすめ
プレゼント
-
『赤毛のアン論』松本侑子・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。