- 2020.06.01
- インタビュー・対談
お金のトリセツから、仕事の極意、認知症の笑い飛ばし方まで――木久扇師匠が贈る、初の生き方指南本!
林家 木久扇
『イライラしたら豆を買いなさい』(林家 木久扇)
よく「木久扇さんの頭の中ってどうなっているんだろう」って言われますけど、自分で考えてみると、スクラップブックみたいに、さまざまな経験や想い出、あるいは日々発見したことの「切り抜き」が僕という体のなかに入っています。
それを色々な組合せでおしゃべりしているのが僕にとっての「芸」なんです。
これまで時流に合わせて多くの本を書いてきました。
自伝だったり、好きな時代劇や映画のこと、事業になったラーメンのことや、アメリカ・スペイン・中国などの見聞録とかね。だけど、林家木久扇のなかには、まだまだ人に見せていない「人生の切り抜き」があります。
今年、僕は高座生活60周年の節目を迎えました。そういう大切な年に、自分の仕事・人生を形づくってきたスタイルをひとつにまとめたら、それこそ濃くて面白い本ができるんじゃないか。
そう思いついて、この本をまとめました。
内容は、ひと言でいえば、木久扇流“人生のトリセツ”ということになるのかな。人生航海術といってもいい。
僕は偉い人間でもないから、名言とか格言なんてのは似合わない。でも、世の中に対する触覚、感応力は鋭いですから、生きていくうえの作戦や戦術はずいぶん工夫してやってきました。立派な武将の兵法みたいなものではなくて、ピンチになるとその場をするするっと抜けていく野生の勘のような技なんです。
そんな木久扇流の身の処し方は、先行きの見えない今の時代を生き残るためのヒントになるかもしれません。
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