- 2019.12.26
- 特集
2019年ベストセラーの中で、最も読者の心に響いたのは希林さんのこのことば
文:プロモーション部
樹木希林『一切なりゆき』心に響いたことばアンケート結果発表
ジャンル :
#ノンフィクション
2019年は、昨年9月に亡くなった女優・樹木希林さんの書籍が各社から刊行され、出版界の大きな話題を呼んだが、なかでも文春新書『一切なりゆき』は、発行部数150万部を突破し、トーハン、日販、オリコン、TSUTAYAなど、各社調べの2019年間BOOKベストセラーランキングにて1位を獲得した。樹木希林さんのことばは、書籍、雑誌、テレビで特集されたほか、全国の百貨店で巡回展示されている「樹木希林展」でも、樹木希林さんのことばを書いたパネルが展示され、人気を集めている。
『一切なりゆき』出版元の文藝春秋では、最も心に響いた希林さんのことばを問う「樹木希林『一切なりゆき』心に響いたことばアンケート(https://books.bunshun.jp/articles/-/5113)」を2019年11月9日~12月15日の約1ヶ月間実施した。その結果、ハガキとウェブ応募の合計で1210通の回答が寄せられた。
最も読者の心に響いたことばは「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
読者が選んだ“心に響いたことば”は、アンケートで選択肢に挙がっていたことばだけでなく、また、『一切なりゆき』の目次にあることばだけでなく、本書の中のさまざまなことばだったが、最も支持を集めたことばは、「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」だった。2018年9月30日、東京・光林寺にて行なわれた樹木希林さんの葬儀にて、娘の内田也哉子さんが「喪主代理の挨拶」のなかで取り上げ、『一切なりゆき』に収録された希林さんのことばだ。このことばはアンケートで161票を集め、その応募ハガキやアンケートフォームには、読者の熱い想いと希林さんへの感謝が綴られていた。コメントの中には、最も心に響いたことばを紙に書いて部屋に貼ったり、手帳に書いて、「繰り返し読んでいる」という声や、「すっと心が軽くなった」「もっと早く希林さんのこのことばと出会いたかった」という声が非常に多かった。自分自身の病や挫折、家族の病や死に直面した読者からの共感のことばも多々見られた。
1位の「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」以下、集計の結果、応募数上位となったことばと、そのことばを選んだ理由やコメントを併せて紹介する。
『一切なりゆき ~樹木希林のことば~』に収録された樹木希林さんの154のことばのなかで、あなたの心に響いたことばはどれですか?
総応募数1210通(内訳;ハガキ859通+ウェブ351通)
1位 おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい 〈161票〉
2位 人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前 〈97票〉
3位 自分で一番トクしたなと思うのはね、不器量と言うか、不細工だったことなんですよ 〈57票〉
4位 求めすぎない。欲なんてきりなくあるんですから 〈55票〉
5位 幸せというのは「常にあるもの」ではなくて「自分で見つけるもの」 〈48票〉
6位 「人は死ぬ」と実感できれば、しっかり生きられる 〈46票〉
7位 人間でも一回、ダメになった人が好きなんです 〈37票〉
8位 モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ 〈32票〉
9位 自分の変化を楽しんだほうが得ですよ 〈31票〉
10位 “きょうよう”があることに感謝しながら 〈28票〉
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