ヒトゲノムを構成する32億文字のなかから、たった一文字の誤りを探し出し、修正するという離れ業ができる、その技術CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)。2012年にその画期的遺伝子編集技術を「サイエンス」誌に発表したジェニファー・ダウドナ博士は、またたく間に自分の開発した技術が、遺伝病の治療のみならず、マンモスを含む絶滅動物の復活プロジェクト、農作物の改良など燎原の火のように使われていく様におののく。
豚の内蔵を「ヒト化」し、臓器移植するための実験も行なわれた。人間は自らの種の遺伝子までも「編集」し、進化を操るところまで行ってしまうのか?
(紹介文より)
第一線で活躍中の科学者が、開発したばかりの画期的技術について自ら説明する本を書くのは、分野を問わずとても珍しく貴重なことではないだろうか。科学的発見のまださめやらぬ興奮や喜び、そしてダウドナ博士の第一級の科学者としてのひらめきと慧眼が随所に読み取れるのも、本書の魅力である。
(櫻井祐子氏「訳者あとがき」より)
議論を始めるには、まずどんな技術であるのかを知ることが不可欠だ。だからこそダウドナは、この技術を誰よりもよく知る科学者として、わかりやすい言葉で伝える本書を綴ったのである。
(須田桃子氏「解説 百年の一度の技術」より)
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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