日本文学振興会より、第166回直木三十五賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2022年1月19日(水)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
逢坂冬馬(あいさか とうま)「同志少女よ、敵を撃て」早川書房
1985年埼玉県所沢市生まれ、横浜市育ち。明治学院大学国際学部国際学科卒。2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞。同作品にてデビュー。
〈作品〉『同志少女よ、敵を撃て』2021年早川書房刊。
彩瀬まる(あやせ まる)「新しい星」文藝春秋
1986年生まれ。上智大学文学部卒業。2010年「花に眩む」で第9回女による女のためのR-18文学賞読者賞を受賞。13年『あのひとは蜘蛛を潰せない』で小説家デビュー。ほか、12年には東日本大震災時の被災体験を記録した『暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出』を刊行している。
〈作品〉『暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出』2012年新潮社刊。『あのひとは蜘蛛を潰せない』13年新潮社刊。『やがて海へと届く』16年講談社刊=第38回野間文芸新人賞候補。『朝が来るまでそばにいる』16年新潮社刊。『眠れない夜は体を脱いで』17年徳間書店刊。『くちなし』17年文藝春秋刊=第158回直木賞候補、第5回高校生直木賞受賞。『森があふれる』19年河出書房新社刊=第36回織田作之助賞候補、『草原のサーカス』21年新潮社刊。『川のほとりで羽化するぼくら』21年KADOKAWA刊。『新しい星』21年文藝春秋刊。
今村翔吾(いまむら しょうご)「塞王(さいおう)の楯(たて)」集英社
1984年生まれ。2017年文庫書下ろし『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。18年「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞(刊行時に、『童の神』と改題)。
〈作品〉『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』2017年祥伝社文庫刊=第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞(ほか「羽州ぼろ鳶組シリーズ」12冊)。『くらまし屋稼業』18年ハルキ文庫刊(ほか同シリーズ7冊)。『童の神』18年角川春樹事務所刊=第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補、第160回直木賞候補、第10回山田風太郎賞候補。『ひゃっか!』18年文響社刊。『てらこや青義堂 師匠、走る』19年小学館刊。『八本目の槍』19年新潮社刊=第41回吉川英治文学新人賞受賞。『じんかん』20年講談社刊=第163回直木賞候補、第11回山田風太郎賞受賞。21年、「羽州ぼろ鳶組」シリーズ(17-20年祥伝社刊)で第6回吉川英治文庫賞受賞。『塞王の楯』21年集英社刊。
柚月裕子(ゆづき ゆうこ)「ミカエルの鼓動」文藝春秋
1968年岩手県生まれ。2008 年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。09年同作品でデビュー。
〈作品〉
『臨床真理』2009 年宝島社刊。『検事の本懐』11年宝島社刊=第25回山本周五郎賞候補、第15回大藪春彦賞受賞。『孤狼の血』15年KADOKAWA刊=第154回直木賞候補、第6回山田風太郎賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補、第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。『慈雨』16年集英社刊=〈本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10〉第1位、『盤上の向日葵』17年中央公論新社刊=第8回山田風太郎賞候補、18年本屋大賞2位、『暴虎の牙』20年KADOKAWA刊=第33回山本周五郎賞候補、第11回山田風太郎賞候補。『ミカエルの鼓動』21年文藝春秋刊。
米澤穂信(よねざわ ほのぶ)「黒牢城(こくろうじょう)」KADOKAWA
1978年生まれ。2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビュー。
〈作品〉『氷菓』2001年角川書店刊。『インシテミル』07年文藝春秋刊。『追想五断章』09年集英社刊。『折れた竜骨』10年東京創元社刊=第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。『満願』14年新潮社刊=第27回山本周五郎賞受賞、第151回直木賞候補。『真実の10メートル手前』15年東京創元社刊=第155回直木賞候補。『黒牢城』21年KADOKAWA刊=第12回山田風太郎賞受賞
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