日本文学振興会より、第168回芥川龍之介賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2023年1月19日(木)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
安堂ホセ(あんどう ほせ)「ジャクソンひとり」 文藝冬季号
1994年生まれ。2022年「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「ジャクソンひとり」2022年文藝冬季号、単行本は同年河出書房新社刊。
井戸川射子(いどがわ いこ)「この世の喜びよ」 群像7月号
1987年生まれ。関西学院大学社会学部卒。
〈作品〉『する、されるユートピア』(2018年私家版)19年青土社刊=第24回中原中也賞受賞。「ここはとても速い川」20年群像11月号、単行本は21年講談社刊=第43回野間文芸新人賞受賞。『遠景』22年思潮社刊。「この世の喜びよ」22年群像7月号、単行本は同年講談社刊。
グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」 群像11月号
1984年生まれ。クレムソン大学、同志社大学大学院卒。2021年「鴨川ランナー」で第2回京都文学賞を受賞。同作品を収録した『鴨川ランナー』でデビュー。
〈作品〉『鴨川ランナー』2021年講談社刊。
佐藤厚志(さとう あつし)「荒地の家族」 新潮12月号
1982年生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。仙台市在住、書店勤務。2017年、第49回新潮新人賞を「蛇沼」で受賞しデビュー。
〈作品〉「蛇沼」2017年新潮11月号。「境界の円居」第3回仙台短編文学賞大賞受賞=20年小説すばる5月号。「象の皮膚」21年新潮4月号=第34回三島由紀夫賞候補、単行本は21年新潮社刊。
鈴木涼美(すずき すずみ)「グレイスレス」 文學界11月号
1983年生まれ、神奈川県鎌倉市育ち。2007年慶應義塾大学環境情報学部卒業。09年東京大学大学院学際情報学府社会情報学修士課程修了。09~14年日本経済新聞社勤務、以後執筆活動に入る。
〈作品〉『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』2013年青土社刊。『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』14年幻冬舎刊。『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論』17年幻冬舎刊。『すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない』19年マガジンハウス刊。『ニッポンのおじさん』21年KADOKAWA刊。『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子氏との共著)21年幻冬舎刊。『JJとその時代 女のコは雑誌に何を夢見たのか』21年光文社刊。『娼婦の本棚』22年中央公論新社刊。「ギフテッド」22年文學界6月号=第167回芥川賞候補、単行本は22年文藝春秋刊。『8㎝ヒールのニュースショー』22年扶桑社刊(近刊)、等。
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