日本文学振興会より、第168回直木三十五賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2023年1月19日(木)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
一穂ミチ(いちほ みち)「光のとこにいてね」文藝春秋
1978年生まれ。関西大学卒。2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。
〈作品〉『イエスかノーか半分か』(2014年~・新書館ディアプラス文庫)シリーズなど著作多数。『スモールワールズ』21年講談社刊=第43回吉川英治文学新人賞受賞、第165回直木賞候補、第12回山田風太郎賞候補。同作所収の短編「ピクニック」=第74回日本推理作家協会賞短編部門候補。『砂嵐に星屑』22年幻冬舎刊=第35回山本周五郎賞候補。
小川哲(おがわ さとし)「地図と拳」集英社
1986年生まれ。東京大学教養学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。
〈作品〉『ユートロニカのこちら側』2015年早川書房刊。『ゲームの王国』(上・下)17年早川書房刊=第38回日本SF大賞受賞、第39回吉川英治文学新人賞候補、第31回山本周五郎賞受賞。『噓と正典』19年早川書房刊=第162回直木賞候補。『地図と拳』22年集英社刊=第13回山田風太郎賞受賞。『君のクイズ』22年朝日新聞出版刊。
雫井脩介(しずくい しゅうすけ)「クロコダイル・ティアーズ」文藝春秋
1968年生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビュー。04年に『犯人に告ぐ』が同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位となり、第7回大藪春彦賞も受賞。『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『望み』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』など映像化された作品多数。
〈作品〉『虚貌』2001年幻冬舎刊=第4回大藪春彦賞候補。『犯人に告ぐ』04年双葉社刊=第7回大藪春彦賞受賞、04年版「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、第26回吉川英治文学新人賞候補。『望み』16年KADOKAWA刊=第7回山田風太郎賞候補。他の作品に『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』15年双葉社刊。『犯人に告ぐ3 紅の影』19年双葉社刊。『霧をはらう』21年幻冬舎刊、等。
千早茜(ちはや あかね)「しろがねの葉」新潮社
1979年生まれ。立命館大学文学部卒。2008年「魚神(いおがみ)」で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
〈作品〉『魚神』2009年集英社刊=第37回泉鏡花文学賞受賞。『あとかた』13年新潮社刊=第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補。『男ともだち』14年文藝春秋刊=第151回直木賞候補、第36回吉川英治文学新人賞候補。『透明な夜の香り』20年集英社刊=第6回渡辺淳一文学賞受賞。『ひきなみ』21年KADOKAWA刊=第12回山田風太郎賞候補、第38回織田作之助賞候補。食にまつわるエッセイに『わるい食べもの』(18年~3巻まで刊行。集英社刊)シリーズ。尾崎世界観との共著『犬も食わない』18年新潮社刊。新井見枝香とのエッセイ共著『胃が合うふたり』21年新潮社刊。
凪良ゆう(なぎら ゆう)「汝、星のごとく」講談社
滋賀県生まれ。2006年にBL作品にてデビューし、代表作に21年に連続テレビドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年、文芸作品として『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞、同作は22年に実写映画化された。
〈作品〉『流浪の月』2019年東京創元社刊=第17回本屋大賞受賞、第41回吉川英治文学新人賞候補。『わたしの美しい庭』19年ポプラ社刊=第11回山田風太郎賞候補。『滅びの前のシャングリラ』20年中央公論新社刊=第18回本屋大賞7位、キノベス!2021 第1位。
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