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8月号の特集は〈怪しい話 怖い話〉と〈追悼・平岩弓枝〉。かつてない怖さの「陰陽師」最新作で大いに震えてください!

8月号の特集は〈怪しい話 怖い話〉と〈追悼・平岩弓枝〉。かつてない怖さの「陰陽師」最新作で大いに震えてください!

文:「オール讀物」編集部


ジャンル : #小説 ,#エンタメ・ミステリ ,#歴史・時代小説

発売されたばかりの「オール讀物」8月号。総力特集「真夏の夜の恐怖」では、怪しい話、怖い話がずらりと並びました。

「オール讀物」8月号

巻頭を飾るのは夢枕獏さんの「陰陽師」最新作「碧瑤杯(へきようはい)」。関白・藤原兼家が月夜の都をさまよううち、異形のものたちの妖宴に迷い込んでしまいます。この異形のものたちの描写がとにかく怖い! 身震いしながら読むことになります。

あわせて陰陽師トリビュートの力作2編もどうぞ。澤田瞳子さん「星見の鬼」と、武川佑さん「鯨観音」。「星見の鬼」では陰陽寮にスカウトされた夜目の利く青年が奈良の都に出没する“鬼”と対峙し、「鯨観音」では信長の有岡城攻めにキリシタン陰陽師が活躍します。

ほか、オール初登場となる津村記久子さん「妖怪クロック」はじめ、地獄の描写が強烈な蝉谷めぐ実さん「獄卒譚々」、三津田信三さん「七つ怪談」、由原かのんさん「夜々の空蟬」と、奇々怪々な話のオンパレード。さらに漫画家・久世番子さんが「こわい本の読み方」と題して、古今東西の“怖い”文学作品を(味わい方も含めて)コミックエッセイで紹介しています。

久世番子さん「こわい本の読み方」より

納涼企画はまだ続きます。巻頭グラビアでは万城目学さん門井慶喜さんが暑さ厳しい京都の町をぶらぶら散歩。ともに学生時代を過ごした青春の地をめぐりながら、抱腹絶倒のトークを聞かせてくれました。

京都市内を散歩中の万城目学さんと門井慶喜さん

時代小説では、坂井希久子さん「江戸彩り見立て帖」の最新作「色は思案の外」、宮本紀子さん「煮売屋お雅 味ばなし」の最新作「別れのやきまんじゅう」と人気シリーズが揃った上に、ベテラン諸田玲子さんの新シリーズ「おまあ推理帖」が始まりました! ミス・マープルそっくりの噂好きおばあちゃんが江戸を舞台に名推理を炸裂させる本格謎解きもの。時代小説ファンだけでなく、ミステリーファンも必読です!

ベテランと言えば前号に続いて、北方謙三さんの掌編15枚×3話「開花」「耳石」「爪先」を一挙掲載。エンタメ最前線として、一穂ミチさん「ウインドミルでキドニーパイを」、赤川次郎さん「幽霊健診日」、阿川佐和子さん「雨あがりに」もすべて読切です。

さる6月9日、91歳で亡くなられた平岩弓枝さん。長い間、オール讀物のトリ(巻末の読切)といえば「御宿かわせみ」シリーズでした。いま人気を博している市井を描く時代小説は、みな「かわせみ」を源流としていると言っても過言ではありません。林真理子さん山本一力さん阿川佐和子さんの追悼随想のほか、評伝、「かわせみ」の魅力を解説するコラムまで、追悼の特集をお届けします。今号のトリは、「御宿かわせみ」オール初登場作「恋ふたたび」です。永遠の名作を「オール讀物」8月号でお楽しみください。


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