作品
非国民の父と軍国少年の息子。父が残した日記から浮かび上がる真実とは。宮城県古川を舞台に描く戦中戦後を懸命に生きた家族の物語。
『星の王子さま』作者サン=テグジュペリは飛行士でもあった。ナチス占領下で偵察飛行に志願した彼の葛藤や友情を精彩豊かに描く。
『マチネの終わりに』『ある男』に続く平野啓一郎最新作。母の死の真実を追う一人の男の姿を通して愛と幸福を問う現代文学の最高峰。
沖縄で出会い、アメリカに渡り40年。帰国して悠々自適となる直前、最愛の妻が突然帰らぬ人に。夫婦の清冽な半世紀を記す私小説。
大型台風が迫る中、強面ヤンキーの運転するオンボロ軽トラで東京を目指す女性。波乱だらけの強行軍を描いた表題作ほか全3編収録。
人の心を鋭く描く稀代の脚本家は、樹木の声をも聞く。全国各地の古木を訪ね歩いては詩と点描画で綴る、ライフワークが待望の書籍化。
『キネマの神様』映画化に際し山田洋次監督は自身の若き日を重ねて脚色。そのシナリオから著者が新たに生み出すもうひとつの物語。
イサオが憧れた叔母、キミヨは「満州の花嫁」になるため渡満した。その彼女を襲った悲劇を綴る、残された肉親による鎮魂の書。
日系移民2世の登志矢はロシア帝国軍に徴兵されて大戦に臨み、やがて革命の嵐に巻き込まれていく。その先に待ち構えていた運命とは?
見たこともない生き物たちが跋扈する、危険で魅惑の階層樹海。ある日少年スオウの目の前に、航空機に乗る謎の男が現れて――。
第164回芥川賞候補作。北海道にロシア軍が上陸! 元自衛官の作家が、日本人の知らない「戦場」をリアルに描いた衝撃作。
さえない少女はいかにアイドルとして生まれ変わったのか。誰よりもアイドルの深奥を知る作者が放つ比類なきドラマ。装画・のん。
命において死は生きるのと並行して在りつづける――世界がこの言葉を発している。忘れがたい猫たちや風景や書物をめぐる9つの短篇。
芸人二人と放送作家のシェアハウス。そのリアルな生態を浮かび上がらせながら、青年の痛切な日々を描く、青春小説の新たなる傑作!
フィットネスジムの野性的なインストラクターとの恋に陥ちていく上流階級の夫人。彼女がついに犯す禁断の選択肢とは?
大物彫刻家が遺した縮小模型、素人の蔵に眠っていた重文級の絵や裂…古美術業界の儲け話にたかる人々を描く、傑作ミステリー連作集。
歌麿、北斎、広重、鈴木春信などの浮世絵の名作に材を取って紡いだ極上の短篇七本。失って初めて気付く幸せの哀歓を描く。
脳性まひ者の稔は妻子に恵まれ、店の経営も順調。だがウーマンリブの闘士希理子と出会い真剣に愛し合う。大人のほろ苦いラブロマンス
リブ運動家・希理子の後を追い、稔はメキシコへ。そこには女性運動家が集う一大拠点が。ヒートアップする恋。行く手には?
豪華寝台列車「ななつ星」に7人の作家・クリエーターが乗車した。ゆっくりと流れる時間が車窓に映し出す、7編のストーリー。
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