2014.01.22 インタビューほか

明日は「我が身」かもしれませんよ

「本の話」編集部

『刑務所わず。塀の中では言えないホントの話』 (堀江貴文 著)

明日は「我が身」かもしれませんよ

――堀江さんの最新作『刑務所わず。』が1月に刊行されます。これは獄中日記シリーズの『刑務所なう。』『刑務所なう。シーズン2』の完結編であると同時に、今までとまったく違う性質の本でもありますね。「刑務所のすべてを大暴露!」ということですが。

堀江 おかげさまで、昨年3月にヨンピン弱もらえて――これは刑務所用語で、刑期の4分の1を残して出所という意味ですけど――仮釈放されました。刑期2年6月だったところ、1年9カ月で出てこられたわけです。でも、刑期満了となる11月10日までは、あくまでも保護観察中。なにかやらかせば、刑務所の中に逆戻りだってあり得る。交通事故を起こしたら困るから運転はしませんでしたし、トラブルのもとにならないよう言動に気をつけてきました。

 でも、今は晴れて「自由の身」となったので、みなさんが覗いてみたいであろう「刑務所の中」について、僕がこの目で見たリアルを余すところなく書いてみたわけです。

――『刑務所なう。(now)』から『刑務所わず。(was)』へと過去になったことで、タブーがなくなりましたね。

堀江 そもそも『なう。』シリーズは、刑務所の中から僕がせっせと手紙をスタッフに書いて、それをメールマガジンとして配信していたものがベースになってます。当然、刑務官がすべての手紙を検閲するので、黒塗りにされた部分もあったし、建物の配置や仕事の内容など「書くな」と指導されてボカした部分もありました。収監中、前歯のインプラントが取れる事件があったんですが、その真相も書けなかった。違反して懲罰喰らったり、満期まで出られないとか、絶対イヤですからね……。

――堀江さんは刑務所の中では介護衛生係として、高齢者や身体が不自由な受刑者の世話をしていたそうですが、それまでの社長業と比べて、シモの世話など苦労したのでは?

堀江 いや、汚染作業なんかは慣れれば大丈夫。仕事が忙しいほうがやりがいがあって気が紛れます。むしろ、大変なのは人間関係でした。理不尽すぎる先輩の怒鳴りに耐えるなんて経験ないし、学生から起業したから上司もいなかったし。まあ、「ライブドア社長時代のふるまいが、我が身に返ってきたのかも」と思って耐えるようにしていましたけど。

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『刑務所わず。』
堀江貴文・著

定価:1,200円+税 発売日:2014年01月14日

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