いつの時代も、成績アップには効率的なノート作りが欠かせません。 実際の試験会場にまで持って行きたくなるようなノート作りの秘訣を書いた『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』刊行に合わせて、旺文社デジタル編集部に「ノート作りに役立つおすすめ参考書」を寄稿していただきましたが、今回は、『東大合格生が小学生だったときのノート ノートが書きたくなる6つの約束』(太田あや/2015年3月19日刊/講談社)を参考に、小学生を持つ保護者に向けた、小学生から出来る「ノート作り」アドバイスです。
なんで字が汚いの!? その理由はなんと「漢字の学習」
GWも終わって、そろそろ学校の授業で使うノートも、ページが埋まってきた頃ではないでしょうか。「でも、ウチの子のノートはなんだか汚くて……。」と嘆いている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
これまで紹介してきた『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』は、東大入試を目前に控えた、いわば学習ノートの最終進化形。小学生のうちから、美しいノート作りを心がけておきたいものです。
そもそも、なぜ文字を汚く書いてしまうのでしょうか? その理由は、なんと「漢字の学習」にありました。小学校入学後は、文字を書く機会が急激に増えるため、子どもの「文字」への関心は自ずと高まります。その状況で漢字の学習が始まると、読み書きの記憶があいまいなうちに新しい漢字が次々に出てくるため、子どもは混乱してしまい、それが乱雑な文字となって現れてしまうのです。つまり、「漢字を一生懸命覚える」だけでなく、「素早くきれいに書く」トレーニングが大切なのです。
三角鉛筆&罫線入りノートで、素早くきれいなノート作りを!
「素早くきれいに書く」には、まず文房具をしっかり選びましょう。文字がきれいに書けないのは、正しい鉛筆の持ち方をしていないからかもしれません。『東大合格生が小学生だったときのノート』(講談社)では、親指・人差し指・中指でしっかりと持つことが出来る「三角鉛筆」、さらに、芯が折れにくくて色が濃いBや2Bの鉛筆をオススメしています。また、文字の中心を捉えられるよう、升目に十字リーダーの罫線が入ったノートを使うのもよいでしょう。
勉強が進むに従って、自分に合う文房具は何か、親子で考えながら探してみるのもオススメです。『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』でも、26穴・5ミリ方眼のルーズリーフと出会ったことで、勉強法が変わった例を紹介しています。
いざ文房具を揃えて、ノート作りを始める前にオススメしたいのが、『小学生のための きれいな字になるワーク』シリーズ(旺文社)です。文字の「はね」「はらい」「とめ」を子どもがイメージしやすくするために、「ピョン」「シュー」「ピタ」といった音で表現しています。単語や文章も楽しく書けるように、「だじゃれ」や「さかさ言葉」、「ようかいの名前」も練習することができます。
また、きれいな文字を書く練習というと、つい国語だけを考えていませんか?「公共しせつの名前」では地図記号とセットで覚えたり、「ノートの書き方」では算数を取り上げたりと、文字を書く練習をしながら、様々な教科の力も身につくような仕掛けになっています。
文字が汚いと、学習への積極的姿勢や、情報の整理、表現力などに影響すると言われており、将来にわたっていろいろな場面でマイナスになります。東大合格生が小学生だった時のノートを見ると、やはり小学生の頃から美しくノートを書いていました。
文字を素早くきれいに書けるようになったら、「ノートの読者は自分」だという意識を持たせてみましょう。親子で一緒に、「自分が読んで、勉強が楽しくなるノート作り」を目指してくださいね。
■今回紹介した書籍
『東大合格生が小学生だったときのノート』
太田あや/講談社
定価:本体1,200円+税 発売日:2015年3月19日
http://book-sp.kodansha.co.jp/topics/toudaishougakusei/
『小学生のための きれいな字になるワーク』
青山浩之/旺文社
定価:本体980円+税 発売日:2014年5月26日
http://www.obunsha.co.jp/02/011040
『小学生のための もっときれいな字になるワーク』
青山浩之/旺文社
定価:本体980円+税 発売日:2014年5月26日
http://www.obunsha.co.jp/02/011041
「ノート作りに役立つおすすめ参考書」記事一覧
第1回「英単語帳」:合格ノートを作ろう! 英単語帳はノートと組み合わせて学習効果アップ!
第2回「英文法」:合格ノートを作ろう! 英文法はミスした問題を集めた「問題復習ノート」がカギ
第3回「数学」:合格ノートを作ろう! 数学って難しい? 「弱点克服ノート」には遊び心を忘れずに
第4回「アプリ」:合格ノートを作ろう! 「アプリ」時代でも「ノート」が大事
第5回:合格ノートを作ろう! 小学生の時から「ノート作り」を楽しもう!