書評

40代からは脳の使い方で人生が変わる!

文: 霜田 里絵 (銀座内科・神経内科クリニック院長)

『脳の専門医が教える 40代から上り調子になる人の77の習慣』 (霜田里絵 著)


 ものごとをクリエイティブに考えたり、周りの人の気持ちに共感できたり、起きた事象をより掘り下げて理解したり、年とともに成長する能力は数えきれません。積み重ねてきた経験をもとに、脳は子供の頃なんかよりもずっと素晴らしい働きができるようになっているのです。

 しかし、ただ、何も努力をしないでも脳が成長していけるかというと、そうではありません。十分に働かせず、何の刺激も与えずに過ごしていれば、脳はやはり残念ながら衰えていってしまいます。常に努力が必要なのは事実です。

 そもそも現代は便利すぎる世の中で、多すぎる情報が受動的にひたすら入ってきてしまうようになっていますから、敢えて脳を使うことを意識しなければなりません。脳の様々な機能が成長し、活性化してこそ、人生も仕事もありとあらゆる人間関係も、年をとるほどに上り調子で充実したものになっていくのです。

 この本では、脳を輝かせ、働きを高めるための77の方法を書きました。今日からでもできることばかりです。決して、とくべつな道具やドリルは必要ありません。たとえば、一日一杯の赤ワインを飲む、いつもと逆回りで散歩する、カツオブシをトッピングする……。こんなシンプルな習慣が、脳のためになるのです。

 みなさんも自覚されているでしょうが、30代までと違って、40代になると身体は無理が利かなくなります。深夜まで飲み歩いていたり、いい加減な食生活をしていたら途端に様々な身体の不調が出てきてしまいます。脳も同様で、40代からはメンテナンスが必要になるのです。

 でも、逆にここからは努力次第で、素晴らしい能力をもち、良いオーラを発信できる脳の持ち主にもなれる大チャンスでもあります。

 人間関係も「脳の惹きつけ合い」に他なりません。仕事ができるだけでなく、周囲と素晴らしい関係を築き、友情や愛情を育みながら豊かな情緒的生活を送りたいものです。

 40代以降は、人が集まり、心を通わせ合う生活の大事さ必要さが身にしみてくる年代でもあります。突然の災害や病、多くの試練、その中にあっても私達は、前を向いて生きて行かなければなりません。しなやかな強さが年とともに必要となります。

 何も努力をせずただただ年齢を重ねることに甘んじず、是非、脳を上手に使って成長させ、一度きりの尊い人生を、充実した素晴らしいものとしてください。

40代から上り調子になる人の77の習慣
霜田 里絵・著

定価:1200円(税込) 発売日:2011年09月22日

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