- 2011.09.20
- 書評
40代からは脳の使い方で人生が変わる!
文:霜田 里絵 (銀座内科・神経内科クリニック院長)
『脳の専門医が教える 40代から上り調子になる人の77の習慣』 (霜田里絵 著)
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#趣味・実用
精神科医になりたくて医師になった私ですが、医学部で勉強をするうちに「脳」に興味を持ち、神経内科医になりました。
心はどこにあるのか、人間を人間たらしめるのは一体どこなのか。はたして、人間は脳をどこまで理解でき、そしてどこまで脳を成長させることができるのだろうか。こんな疑問を持ちながら医師として20年以上生活しています。
途中、毎日、遺伝子の研究にあけくれたり、顕微鏡をのぞいたりして、脳のミクロばかりを見て過ごした日々もありましたが、6年前に開業医になってからは、ひたすら毎日、多くの「人」そのものと向かい合い、話を聞く、すなわち「脳」そのものと向かい合う日々となりました。
一年に一万人以上の方の脳と向き合っていると、人それぞれ、脳から発信される力、脳のオーラのようなものがあると感じるようになりました。
年齢とともに脳の衰えを気にして、病院にいらっしゃる方は最近沢山います。でも、脳は決して年をとるとダメになる一方、と諦めるべきではないのです。以前は大人になってからは脳細胞は減るばかりと考えられていましたが、近年、年をとっても脳の神経細胞が増える事がわかったのは脳科学の劇的な大発見です。
子供のころのように丸暗記ができなくなったと嘆くことはありません。「あの、あれ、ほらほらっ」と、俳優さんの名前やレストランの名前が出てこなくても、脳が衰え始めたと諦める必要はありません。