安武信吾さん、はなちゃんから御礼の言葉
家族の物語を出版するということは、自分たちのありのままの過去と今を世間にさらけ出すことです。
間違った判断もあるし、大人としての未熟さも本から読者へと伝わります。
自分の言葉の足りなさから誤解も生まれる。「家族を書く」ことはとても難しく、勇気が必要な作業でした。
ネット上では「死んだのは自業自得だ」「はなちゃんがかわいそう」などと書き込まれることもあり、うまく伝わらないもどかしさを感じることもありましたが、そんなマイナスの感情が消えてしまうほどの温かいお手紙やメールをたくさんいただきました。
読者の皆さんが自分の暮らしとぼくたちの暮らしを重ね合わせ、そこから読み取っていただいた大切な気付きは、ぼくと娘にとっても新たな気付きとなりました。
「うちの子が『はなちゃんみたいになりたい』と言って、みそ汁をつくってくれました」というメッセージが画像付きで届きます。
笑顔で溢れる家族の食卓を想像することは、ぼくと娘の「生きる力」になりました。
朝夕、娘と一緒に台所に立つことが、今一番幸せを感じる時間です。
料理をつくりながら、娘がいろんな話をしてくれます。
子育ては本当に楽しい。家族の時間を大切に、一日一日を丁寧に生きていきたい。
読者の皆さんの感想を読みながら、生かされている奇跡と娘と暮らせる幸せを噛み締めています。
(安武信吾)
たくさんの感想文をありがとうございます。
私は朝起きて、みそ汁を作りたくないときもあるけれど、感想文の内容を思い出して、気合いを入れて台所に立ちます。
そんなときは、「よくがんばったね」とほめてくれるお母さんの声が聞こえてきます。
小学5年生のときから料理教室に通い始めました。最近、「揚げ物」にはまっています。
冷蔵庫にある残り物をじゃんじゃん揚げます。「あるものでつくる」とお父さんが喜びます。
包丁研ぎも練習中です。その包丁で、魚をさばいてお刺身をつくり、お父さんをもっと喜ばせたいと思っています。
(安武はな)
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