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キュート、そしてクール<br />ただ一人だけの存在

キュート、そしてクール
ただ一人だけの存在

「本の話」編集部

『八千草薫』 (文藝春秋 編)

出典 : #本の話
ジャンル : #ノンジャンル

 子どもの頃の写真のときには、

周りが和装なのに1人だけ半ズボンで、目立っちゃって、なんだかすごくいやでしたね。その頃は体が弱くて、いわゆる虚弱体質というのかしら、学校も休みがちでした。でも宝塚で鍛えられて随分たくましくなりました。思うんですけど、長生きしていらっしゃる方って、子どもの頃体が弱かったって人が多いような気がします。

宝塚に昔から興味があったというのではなくて、終戦後のあるとき新聞を見ていたら、宝塚の募集広告が出ていて、急に宝塚に入りたいという気持ちになって受けたら入っちゃった。

最初宝塚での役は、河童とかタヌキとか、結構三の線が多かったのよ。

 しかし、その後「源氏物語」の若紫の役で一躍娘役のトップスターとなった。入団2年目から映画にも出演。54年の「宮本武蔵」のお通の役で脚光を浴び、その後の映画やテレビでの活躍はご存知の通り。

市川雷蔵さんは面白い人でしたね。いつもおかしなこといって、笑わされていました。

三船敏郎さんとは家が近かったこともあって、よく三船さんの運転する車で、銀座とかいろいろ乗せてもらいました。どんなお話をしたか、いまとなっては覚えていないけど。

杉浦直樹さんとは「岸辺のアルバム」のずっと前、NHKの「敦煌」が最初じゃなかったかしら。線を乗り越えてこないというか、プライベートなことを話さない、姿勢のよい、ご自分のスタイルを持っている方でした。

 何度かご自宅へお邪魔する内に、ビオトープは完成し、更地だった空き地に家が建ったころ、セレクションの作業は終了しました。

いまこの庭には20種類以上の植物と17種類の昆虫がいるそうなの。いつか近所の子供たちにここを見てもらえるようになればよいのだけど。

植物は芽が出て、花が咲いて、そして枯れていく。人間も同じじゃないかしら。それが自然なことですから。私にできることは、今を大事に生きることでしょう。

 その後どの写真を使い、どの写真は載せないかの最終チェックの時、

この仕事お受けして、良かった。想像していたのと違ってなんかとっても自然になっている気がする。

「先のことを考えて」と言われる年齢になったけど何事も無理しないで、という思いやりかもしれないけど、「先のことを考えないで」無駄になることも、やっていこうかな、と思ってもいます。

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