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「食の楽園」に魅せられて

「食の楽園」に魅せられて

文:一志 治夫

『庄内パラディーゾ』 (一志治夫 著)


ジャンル : #ノンフィクション

1  稚鰤(わらさ)のカルパッチョ+新タマネギ

2  石鯛+こがしたショデ(山アスパラ)

3  桜鱒のルイベのカリカリ焼き+フィノッキオ+カタバミ+オレンジ

4  焼き酢締め鰆(さわら)+庄内野菜(ニンジン、インゲン、キャベツ)

5  うちのヤギの自家製リコッタチーズとフレッシュトマトの冷製カペリーニ

6  松露とアンチョビ、アーリオオーリオのパスタ

7  孟宗筍+はえぬき+イノシシのパンチェッタゴルゴンゾーラ、白みそ、日本酒のソース

8  焼いたヤナギガレイ+アスパラガス

9  イシモチのサルシッチャ仕立てナス巻き+レンズ豆

10  フォアグラとサクランボ

11  イノシシ肉とニンジン葉(イノシシ肉の苦手な私には月山筍+ばいか藻+ニンジン葉)

12  グミ貝+インゲンとバジルのペースト

13  月山筍のフリット

14  アル・ケッチァーノ風マチェドニアミント味で

15  月山見立てのデザート+アイスクリーム

  実に15品。それは驚くべき料理の連続だった。本場イタリアで食べてきたとか、東京のイタリアンでは……といった言葉を弄しても意味のない皿ばかりだった。奥田シェフが自ら看板に掲げたように、それはまさに「地場イタリアン」だったのだ。私は、この最初の訪問で衝撃を受け、帰京する。そして、こののち、私は憑(つ)かれたように庄内へ、「アル・ケッチァーノ」へと通うようになるわけだ。

庄内パラディーゾ
一志 治夫・著

定価:1800円(税込)

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