「おもしろさ」を追求

コラムを連載していた「週刊文春」という媒体は、とてもスリルのある場でした。誰もマンガについて読もうと期待して週刊誌のページを開いているわけではないから。
コラムでは宮藤官九郎さんやみうらじゅんさんなどが競い合っている。そのなかで自分がどう目立つのか、考えながら書いていました。「マンガは○○だ」と言い切ったりして、1行目にものすごく力点を置いて書いています。こんな書き方は、週刊誌のコラムでしかしません。
連載を頼まれた当初、強くお願いして連載名のタイトルをつけ、目次にも自分の名前を入れてもらったんです。マンガ評として、「オレの考えを言うコラムをやるんだ」、という意気込みでした。
今回『マンガホニャララ ロワイヤル』を刊行するにあたって、特設コーナー(公開終了)をつくって感想を募集することにしました。
コラムというのは、「よみもの」なので、それ自体で記事への感想がありうると思っています。私のものより「するどい」批評は他にもありえますが、「おもしろさ」を追求してきたマンガ批評は『マンガホニャララ』だけだ、という自負があります。
『マンガホニャララ ロワイヤル』で表紙を飾ったピノコグッズを、自腹で用意して待っています(応募者のなかから50人にプレゼントする予定です)。
感想をお聞かせいただければ幸いです。