2025年度の松本清張賞を『白鷺(はくろ)立つ』で受賞、9月に同作を上梓したばかりの住田祐(すみだ・さち)さん。同作は選考委員の森絵都さんから「命を賭して荒行に挑む僧たちの、煩悩にまみれた胸奥――この稀有なドラマに魅せられた」、小川哲さんから「憎しみ合いながら、それぞれが生きる意味を問う物語。ラストには心を打たれた」と高く評価されました。
刊行後は新聞書評でも話題となっている『白鷺立つ』を、直木賞作家の安部龍太郎さんは「素晴らしい筆力。160キロの速球を見た」と激賞し、住田さんの将来性に期待を寄せています。一方、住田さんは安部さんの『等伯』に深い感銘を受け、今回の対談が実現しました。
歴史小説を書くために必要なこと……題材の選び方にはじまり、登場人物の造形、歴史上の出来事をどのように描き、想像するのかなど、お二人の作家としての歴史小説の挑み方に鋭く迫ります。
■概要
日時 | 10月30日(木)19:00~20:00 |
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場所 | Zoom ウェビナー |
参加費 | 無料 |
申し込み先 | |
主催 | 文藝春秋 |
お問合せ | i-bungei2@bunshun.co.jp |
■登壇者プロフィール
安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)

1955年福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ。久留米工業高等専門学校機械工学科卒。東京都大田区役所に就職、後に図書館司書を務める。その間に数々の新人賞に応募し「師直の恋」で佳作となる。90年『血の日本史』で単行本デビュー。2005年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞を受賞。13年『等伯』で直木賞受賞。作品に『関ヶ原連判状』『信長燃ゆ』『迷宮の月』『家康』『ふりさけ見れば』『銀嶺のかなた』など多数。
住田祐(すみだ・さち)

1983年兵庫県生まれ。2025年『白鷺立つ』で第32回松本清張賞を受賞しデビュー。