──​閉店屋五郎の続編『廃墟ラブ　閉店屋五郎２』が、このほど刊行されました。竹下さんはどうお読みになりましたか？

「依頼人の女性に惚れて、助けよう！と、もがくうちに、どんどん体重が増えてましたね（笑）。一作目『閉店屋五郎』を読んだときに、元妻・真由美と五郎がどうなるか、娘の小百合も幸せになれるのか、という部分が気になっていたんです。

　二人の女性がどうなるかは、みなさんに読んで楽しんでいただくとして、今作も小百合の頼もしさが魅力的でした。

　実社会では、目の前の相手に厳しいことを言うのは難しいですが、小百合は敢えて、『厳しい態度』をとります。このことが相手を救うことにもなる。

　なにより素敵なのが、五郎も小百合も、トラブルを持ち込むほかの登場人物も、読むだけでイメージが浮かぶキャラクターであること。これは原作を書かれた原さんの人間観察力のなせる業だと思いましたね。

　ラジオドラマでも、この続編を演じられたらいいなぁと思っています」