2018.09.02 インタビューほか

竹下景子が語る小説『閉店屋五郎』と二人で演じる「ラジオドラマ」の魅力

『廃墟ラブ 閉店屋五郎2』

放送10周年を迎えたラジオドラマ「新日曜名作座」(NHKラジオ第一、毎週日曜夜7時20分から放送)で、西田敏行さんともに、『閉店屋五郎』(原 宏一著、文春文庫)で様々な役を演じている竹下景子さん。携帯端末でも動画が見れるこの時代に、あえて、声だけで演じる上質のラジオドラマが話題となっている。
竹下さんが同作と、続編『廃墟ラブ 閉店屋五郎2』の魅力を語ってくれた。


──倒産した会社の店舗の備品を引き取り、中古で販売する「閉店屋」という稼業を営む五郎は、女に弱いが情に厚い。だからこそ、余計なトラブルに巻き込まれてばかりいます。いろんなモノが「使い捨て」にされる時代に、閉店屋という仕事について、どう感じられましたか?

「大量生産したモノを消費することが豊かだ、とされた、かつての反省もあって、今は『エコだ、エコだ』と言われるようにもなりました。そんな時代だからこそ、中古品を扱う仕事って、大切ですよね。

 西田敏行さんが演じる主人公の五郎は、『人が長い間使ってきたモノには、その人の思いや歴史が詰まっている』と言っていますが、まさにその通りなんです。

 モノって、一緒に付き合った時間が長ければ長いほど捨てられない。モノですから命こそ宿ってないですが、持ち主の思いがこもるのでしょうか。

 モノを買う時の気持ちはみんな同じだとしても、手放すときの事情は、人それぞれ。離婚にたとえると乱暴すぎるかもしれませんが、人とモノも出会うのは簡単ですが、別れるのはそりゃあ大変です(笑)。

 今回、『閉店屋五郎』を演じてみて、別れる時にこそ、ドラマが生まれるんだということに、改めて気が付きましたね」



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