- 2019.06.06
- インタビュー・対談
【対談】さらけのプロみうらじゅんが明かす『週刊文春』編集長とのエロエロな話
みうらじゅん ,新谷 学(『週刊文春』編集長)
『ラブノーマル白書』(みうらじゅん 著)
ジャンル :
#随筆・エッセイ
『週刊文春』編集長・新谷学が「編集長の正式な内示より早い」ほどの意気込みで依頼してスタートした連載「人生エロエロ」。そのいきさつはいかなるものだったのか?
著者とスクープ“文春砲”を放つ編集長との抱腹絶倒の対談(※肩書は対談当時。2018年7月より『週刊文春』編集局長)。
みうら やっぱ「エロ」は到底「ゲス」には敵(かな)わないと思いますね。だって、ゲスにはエロも含まれてるでしょ(笑)。僕の連載「人生エロエロ」の場合、“笑い”に落とし込まないと気が済まないという弱さもある。モテた自慢話なんてちっとも面白くないんだから。
新谷 難しいところですよね。エロって笑いに持っていくと、興奮しなくなりますもんね。
みうら ギャグポルノはね(笑)。
新谷 でも、マツコ・デラックスさんがよく言ってますけど、今の時代って自虐ができないとダメなんだと思います。そういう意味でみうらさんのこのさらけ出し方は、本当にすばらしいですよね。
みうら そこは「一人文春」気取りですから、“さらけ”はプロ並みです(笑)。取材も来てないのに、一人で暴露してね。しかも、話をマイナスに盛ってますから。
新谷 友達の話も自分の話にして書いているんですもんね。
みうら あえてエロの汚名を着てますから(笑)。2012年に新谷さんが編集長になって、「連載お願いします、エロで」って言われたとき、笑ったけど実はすごく不安でね。だって、そんなに面白いエロネタが毎週あるわけないじゃないですか。
新谷 だけど「人生エロエロ」の連載は、テンションが全く落ちてないですよ。