書評

「ものすごい文学を読んでしまった、という思いです」──全国の書店員さんから『夏物語』に寄せられた声の一部をご紹介

『夏物語』(川上未映子 著)感想コメント

僕もまた独身で相手も子どももいませんし、子どもを持つことを真剣に考えたことはありませんでしたが、善百合子の言葉にふいに涙が流れました。今までに持ったことのない感情だったように思います。 

──BOOK BOX文華堂・室井友佑さん

生々しいほど赤裸々な描写で、いまこの時代の空気を絶妙に伝え、揺らぎ続ける感情を移ろいゆく情景と見事に重ねあわせていく。“いのち“は一体どこから生まれ何のために、どのように育つのか・・・・・・深淵な問いかけに真摯に逡巡する様も極めて人間らしい・・・この世の常識を軽やかに打ち破るパワーみなぎる作品! これはまぎれもない世界文学だ!

──三省堂書店有楽町店・内田剛さん

研ぎすまされた言葉のナイフってこういうものなのか。私たちが愚痴をいいながらやり過ごすしかない日々の、生活の匂いそのもののような文章の中で、キラッと鋭く光るナイフ。
それを握って怒りながら書いたんじゃないかという迫力。この小説を受けとめて生まれるどんな考えも感情も、自分ひとりのものではない、「川上未映子がいる」と思えた。

──TSUTAYA中万々店・山中由貴さん

この物語が心の奥の一番大切なところから全身をめぐって手足の先へと広がっていく、そんな感覚がしました。
答えなんて出ないけれど、生むこと、生まれること、生きること、生きていること、どんな答えも肯定してくれる圧倒的な力と圧倒的なやさしさに満ちた作品でした!!

──勝木書店本店・樋口麻衣さん

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夏物語川上未映子

定価:本体1,800円+税発売日:2019年07月11日