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<唯川恵インタビュー>新連載の舞台は出身地・金沢。花柳界の濃密な人間ドラマに挑む!

「オール讀物」編集部

新連載インタビュー

<唯川恵インタビュー>新連載の舞台は出身地・金沢。花柳界の濃密な人間ドラマに挑む!

──私は身体の芯まで芸妓なんや。なんせ七歳の時からずっと東の廓で生きて来たんやから。

 現在発売中の「オール讀物」1月号より始まった、唯川恵さんの新連載「梅ふくへおいでませ」は、昭和初期の金沢・東の廓を舞台にした、芸妓たちの成長物語だ。

 主人公は20歳を目前に控えた置屋「梅ふく」の芸妓・朱鷺。

 芸妓として、女性として、ときに悩み苦しみながら激動の時代をたくましく駆け抜けていく。

 金沢出身の唯川さんにとって、東の廓(ひがし茶屋街)は身近な存在だった。

「小学校の同級生が住んでいましたし、知り合いに置屋を経営している人もいました。小さい頃は『近づいちゃだめ』と言われていた場所も多く、表玄関がない家もありましたね。今でこそ、ひがし茶屋街は観光名所として賑わっていますが、当時はそんな雰囲気は一切なかった。若い子たちが楽しそうに歩いている姿を見ると、『歴史を知らない人も多いのかもしれない』と複雑な気持ちになることがあります。だからこそ、金沢の人間として、この土地の物語を書いてみようと思いました」


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