インタビューほか

人と人の心の糸は一度切れても、再び繋がる──盛岡「ホームスパン」をめぐる親子三代の物語

第二文藝部

『雲を紡ぐ』(伊吹 有喜)

 深夜バスを舞台に、運転手とその家族の、そして、様々な過去を背負った乗客たちの物語を描いた『ミッドナイト・バス』から6年――。
 再び「家族の再生」をテーマに筆を執った著者の最新作『雲を紡ぐ』は、「時を越える布」ホームスパンをめぐる親子三代の「心の糸」の物語だ。


『雲を紡ぐ』(伊吹 有喜)

「私は、長い時を越え、愛されていくものに尊敬と憧れの思いを抱いています。岩手県の盛岡でつくられている「ホームスパン」という服地は、親、子、孫の三代が着られる、まさに「時を越える布」です。真っ白で、まるで雲のような羊毛をすべて手仕事で染め、紡ぎ、織りあげた布の上着やコートは着れば着るほど人の身に添い、軽くて温かい着心地が増していくんです。
 時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていく布。その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、この『雲を紡ぐ』を書きました」

小説の舞台を歩く伊吹さん。ここには古くからの街並み「盛岡町屋」が残る。

【次ページ 「家族の時間は案外、短い」】

雲を紡ぐ伊吹有喜

定価:本体1,750円+税発売日:2020年01月23日

ミッドナイト・バス伊吹有喜

定価:本体880円+税発売日:2016年08月04日


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