深夜バスを舞台に、運転手とその家族の、そして、様々な過去を背負った乗客たちの物語を描いた『ミッドナイト・バス』から6年――。
再び「家族の再生」をテーマに筆を執った著者の最新作『雲を紡ぐ』は、「時を越える布」ホームスパンをめぐる親子三代の「心の糸」の物語だ。
「私は、長い時を越え、愛されていくものに尊敬と憧れの思いを抱いています。岩手県の盛岡でつくられている「ホームスパン」という服地は、親、子、孫の三代が着られる、まさに「時を越える布」です。真っ白で、まるで雲のような羊毛をすべて手仕事で染め、紡ぎ、織りあげた布の上着やコートは着れば着るほど人の身に添い、軽くて温かい着心地が増していくんです。
時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていく布。その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、この『雲を紡ぐ』を書きました」
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