曖昧なタイトルのこちらの本は、週刊文春に毎週連載している「言葉尻とらえ隊」をまとめたものです。なんとこれでシリーズ3冊目になりました。ありがとうございます。書籍化のときにタイトルを毎度まったく変えてしまうので、統一感がありませんね。前々作は連載タイトルどおり『言葉尻とらえ隊』、前作は『文字通り激震が走りました』というタイトルとなっております。ついでにお買い求めいただけたら幸いです。
さて、前作の最後の項目で、私は週刊誌での休載を宣言しました。いろいろ、ありました。いろいろあった件については前作に書いております。そしてその後無事連載を再開いたしまして、今回の本では再開後からの2018年6月~2020年4月連載分の記事から多少選別して書籍化しております。
そもそもこの連載は、ちまたに流行る言葉や誰かの発言のちょっと気になった点を取り上げ、言葉尻をいじってネチネチ心理を分析したりたまに褒めたりするものだったのですが、媒体が週刊誌だということもあって自然と時事ネタが多くなり、今の感じに至っております。私がわりとネット界隈の言説を得意とするので、どうしてもツイッター等SNSでの「本人による発言」を取り上げることが多くなっております。
しかしまあ、気楽に芸能人の発言をいじってみたりしていたつもりだったんですが、どうも時節柄、政治家周りのネタが多くなっております。こんなのは私としては不本意なのです! 私が楽しくコラムを書くためにも、もう少し政治周りがマシになってほしいもんです。
それから余談ですが、ふりかえってみると思ったより相撲関係の記事が多いですね。大好きな趣味ゆえに取り上げるのはなるべく控えているつもりだったんですが、全然控えてなかったようです。反省です。
記事は時系列で並んでいますが、目次を見て発言・発言主が気になったところからランダムに読むことを個人的にはオススメしております。ネチネチ拾い上げた約2年分の局所的&国民的流行語、みっちりお楽しみください。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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