インタビューほか

「メールは4行以内」「会議は最長1時間」スタンフォード式仕事術で生き方は確実に変わる!

西野 精治

『スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術』(西野 精治)

『スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術』(西野 精治)

 学会、企業との共同研究、講演などで日本に滞在する際、私はしばしば書店に足を運びます。そこで必ずと言っていいほど目にするのが「スタンフォードの~」や「シリコンバレーの〜」といったタイトルの書籍です。これはスタンフォード大学で研究を続けている私にとって嬉しいことで、すぐにあれこれ手に取って眺めるのですが、痛感するのはそれらが有している「短さ」と「遅さ」です。

「短さ」というのは、本の書き手がスタンフォードやシリコンバレーで過ごした期間のことです。数年ならまだしも、わずか数カ月、それもビジターとして過ごしただけで書かれた本があまりにも多くあります。ビジネスのあり方や根づいている起業家精神を理解するには、十分な滞在期間とは言えないでしょう。

 もちろん短期でも新たな経験をすれば必ず得るものはあり、日本に帰ってからも常にスタンフォードとやり取りし続けている人は別です。しかし、ほとんどの本はすでに日本に帰ってきた人によって書かれているために、「最新」と謳っているとしても、情報が古くなっている点も問題です。すなわち、情報伝達が「遅い」。数年前に著者がシリコンバレーに滞在した時の最新情報が書かれた本は、出版された時点では過去の情報をまとめたものになってしまいます。

 シリコンバレーは何事もスピードが速い。私の感覚では、3年前はすでに過去です。

 実際にお目にかかるなかにも「私も3年前、企業派遣でシリコンバレーに行っていました」と言う人がいますが、話していると失礼ながら「ああ、もうズレているなあ」と感じることがあります。その人にとっての最新情報は、とっくにアップデートされて現地では通用しなくなっていることがしばしばです。

 それだけシリコンバレーは絶えず動き、変化している場所です。新陳代謝の激しさはまるで生き物、しかもまだ成長期にある巨大な生き物と言っていいでしょう。

 考えてみれば、シリコンバレーは世界でも特殊なところです。GAFA(グーグルGoogle/アマゾンAmazon/フェイスブックFacebook/アップルApple)と呼ばれる世界を席巻するIT業界の巨大企業のうち、アマゾンの本社はシアトルですが、残る三つはシリコンバレーに集中しています。コンピュータの歴史を語る上で欠かせないインテル(Intel)、クアルコム(Qualcomm)などの半導体企業、サブスクリプションの覇者となる勢いの動画配信サービス・ネットフリックス(Netflix)も、イーロン・マスク率いる電気自動車会社テスラ(Tesla)も、言わずと知れたヤフー(Yahoo!)も、シリコンバレーの企業であることは皆さんもご存知の通りです。

スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術西野精治

定価:本体880円+税発売日:2020年09月18日


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