Webメディア「cakes(ケイクス)」で連載が始まった時から評判となり、2017年に書籍化した際には大きな話題を呼んだ青春私小説。“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキによる『笑いのカイブツ』が、このたび実写映画化されることになりました。
笑いに人生を懸けた主人公ツチヤを演じるのは、実力派俳優・岡山天音。主演映画『ポエトリー・エンジェル』(17/飯塚俊光監督)で高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、その後も『新聞記者』(19/藤井道人監督)、『ワンダーウォール 劇場版』(20/前田悠希監督)、『おらおらでひとりいぐも』(20/沖田修一監督)、『FUNNY BUNNY』など多数の映画やドラマで活躍し、本作が単独主演映画2本目となります。
岡山天音さんコメント
舞台となる大阪には、昔から思い入れがあり、今回、カオス極まるその地で撮影に臨める事を嬉しく思います。
そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。僕の元へ来たツチヤと共に、大阪の街で生き延びようと思います。
映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います。
◆監督は滝本憲吾
監督を務めるのは、井筒和幸監督作『ゲロッパ!』の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、その後中島哲也監督や廣木隆一監督など名だたる監督の作品でも助監督を務め、絶大な信頼を集める滝本憲吾。
ドラマ「鈴木先生」(テレビ東京/11)や「女はそれを許さない」(TBS/14)「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(WOWOW/19)など数多くのドラマの演出を務めてきた滝本監督の映画デビュー作となります。
滝本監督コメント
カイブツと呼ぶなら呼べばいい。
破壊なくして創造なし。
そんな一人の人間の物語です。
是非とも映画館で笑ってください。
原作者ツチヤタカユキさんコメント
25歳。
東京から大阪に帰る僕に、あの人は、こう言った。
「大阪に帰ったら、小説書けよ。お前なら書ける」
27歳。
笑いを辞める事を、あの人に伝えた。
言われた言葉は、再び、
「私小説を書けばいいよ。お前なら書ける」
人生の全てをぶっ込んだ笑いを失った僕に、残ったのは、その言葉だけだった。
死にたくてたまらなかった、あの日の夜。
同じように、死にたい夜を過ごしている奴らが居るような気がした。
僕は、そいつらのための小説を書く事にした。
あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ。
◆あらすじ
「笑いのみ、他はどうでもえぇ」
笑いに人生を捧げるツチヤタカユキは毎日気が狂うほどにネタを考える日々を過ごしていた。念願叶ってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになるも、愚直で不器用なツチヤは他人には理解されず淘汰されてしまう。失望していた彼を救ったのはある芸人のラジオ番組だった。番組にネタや大喜利の回答を送るハガキ職人として再びお笑いに人生をかけていた矢先、「東京に来て一緒にお笑いやろう」と憧れの芸人からラジオ番組を通して声がかかった。そんなツチヤは東京で必死に馴染もうとするが……。
フレッシュな才能が生み出す熱狂の渦に、どうぞご期待ください。
劇場公開は2022年を予定しています。
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