エッセイや日記、ブログなど独特の感覚で綴られる文章に定評のある壇蜜さんが、初めての小説集『はんぶんのユウジと』を上梓した。
収録された五編は、立体的なつながりを見せる連作となっている。
小説家・壇蜜は、果たしてどのようにして誕生したのか──。
壇蜜 お久しぶりです。
――こちらこそです。『壇蜜日記』(文春文庫)が刊行された二〇一四年には囲み取材で、一年半ほど前には週刊誌の連載エッセイをまとめた『たべたいの』(新潮新書)のインタビューでお会いしました。今回はいよいよ小説の出版ですね。どんなきっかけで書いたのですか。
壇蜜 文章の世界でやるからには、どんなジャンルでもやってみたいと思っていましたが、前のめりに小説を書きたいみたいなのは正直なかったです。何を書いたらいいか分からなかったので。
やはり、いろいろお誘いいただいたのがきっかけです。ただ、いきなり小説を出して、ゴーストライターものと疑われるのは嫌でした。ですから、まずはエッセイや日記を連載し、地固めして、「あいつ、人の手を借りないでものを書くんだな」ということが世に知れ渡ってからちゃんと小説を出そうと思っていました。
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