日本文学振興会より、第167回芥川龍之介賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2022年7月20日(水)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
小砂川チト(こさがわ ちと)「家庭用安心坑夫」群像6月号
1990年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。2022年「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「家庭用安心坑夫」2022年群像6月号、単行本は同年7月講談社刊(予定)。
鈴木涼美(すずき すずみ)「ギフテッド」文學界6月号
1983年生まれ。2007年慶應義塾大学環境情報学部卒業。09年東京大学大学院学際情報学府社会情報学修士課程修了。09-14年日本経済新聞社勤務、以後執筆活動に入る。
〈作品〉『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』2013年青土社刊。『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』14年幻冬舎刊。『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論』17年幻冬舎刊。『すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない』19年マガジンハウス刊。『ニッポンのおじさん』21年KADOKAWA刊。『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子氏との共著)21年幻冬舎刊。『JJとその時代 女のコは雑誌に何を夢見たのか』21年光文社刊。『娼婦の本棚』22年中央公論新社刊。「ギフテッド」22年文學界6月号。
高瀬隼子(たかせ じゅんこ)「おいしいごはんが食べられますように」群像1月号
1988年生まれ。立命館大学文学部卒。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「犬のかたちをしているもの」2019年すばる11月号、単行本は20年集英社刊。「いい子のあくび」20年すばる5月号。「水たまりで息をする」21年すばる3月号=第165回芥川賞候補、単行本は同年集英社刊。「おいしいごはんが食べられますように」22年群像1月号、単行本は同年講談社刊。
年森瑛(としもり あきら)「N/A(エヌエー)」文學界5月号
1994年生まれ。法政大学卒。2022年「N/A」で第127回文學界新人賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「N/A」2022年文學界5月号、単行本は同年6月文藝春秋刊(予定)。
山下紘加(やました ひろか)「あくてえ」文藝夏季号
1994年生まれ。2015年、「ドール」で第52回文藝賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「ドール」2015年文藝冬季号、単行本は同年河出書房新社刊。「クロス」20年文藝春季号、単行本は同年河出書房新社刊。「エラー」21年文藝春季号、単行本は同年河出書房新社刊。「あくてえ」22年文藝夏季号。
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