知念実希人さんの新作長編『機械仕掛けの太陽』が10月24日に発売することをお知らせし、サイン本プルーフのプレゼント企画を行います。
長編『機械仕掛けの太陽』は現役医師として新型コロナの前線を目の当たりにしてきた人気作家が満を持して描く、コロナ禍の医療従事者たちを巡る感動の人間ドラマ。コロナが流行する様子が時系列的に描写されており、あたかも医療従事者として災禍をリアルタイムで体験している錯覚すら覚える作品です。
今回発売を記念して、日本最大級の読書コミュニティサイト「読書メーター」で著者サイン入りプルーフ本(試し刷り版)のプレゼントを行います。発売前に人気作家の新刊が読めるチャンスですので、皆様のご応募をお待ちしています。
プレゼント詳細・応募ページ
【8/29(月)正午締切】
https://bookmeter.com/giftbooks/483
著者の知念実希人さんは、2004年から医師として勤務。2011年、「レゾン・デートル」で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。2012年、同作を『誰がための刃』と改題し、デビュー。 2015年、『仮面病棟』で啓文堂書店文庫大賞を受賞。2018年、『崩れる脳を抱きしめて』で広島本大賞、沖縄書店大賞を受賞。同作を含め本屋大賞に4度ノミネートされた人気作家です。この度の『機械仕掛けの太陽』は、著者が現役医師として現場に立ち続けたからこそ描き出せた圧巻の物語です。
知念実希人さんコメント
スペイン風邪以来、100年ぶりの規模のパンデミック。未知のウイルスとの全面戦争に日本という国がどのように対応したのか。最前線と化した医療現場では何が起きていたのか。
作家であると同時に、新型コロナ診療にかかわり、その現場を目の当たりにしてきた医師でもある私がその記録を小説という形で残すことは自らの義務と考え、筆をとりました。
恐怖と混乱の中、懸命に戦い続けた医療従事者たちのドラマをぜひご覧ください。
『機械仕掛けの太陽』あらすじ
2020年初頭、誰もがマスクをして生活することを想像すらできなかった――これはコロナとの戦いに巻き込まれ、身を投じた3人の物語。
大学病院の勤務医で、呼吸器内科を専門とする女性医師の椎名梓。彼女はシングルマザーとして、幼児を育てながら、高齢の母と同居していた。コロナ病棟の担当者として、最前線に立つことになる。
同じ病院の救急部に勤務する20代の女性看護師・硲瑠璃子は、結婚目前の彼氏と同棲中。独身であるがゆえに、コロナ病棟での勤務を命じられる。
そして、70代の開業医・長峰邦昭。町医者として、地元に密着した医療を提供しているが、息子にはそろそろ引退を考えるように勧められている。しかし突然のコロナ禍で、高齢で持病もある自身の感染を恐れながらも、現場に立つことを決意する。
あのとき医療の現場では何が起こっていたのか? 3人はそれぞれの立場に苦悩しながら、どのようにコロナ禍を生き抜くのか。
著者プロフィール
知念実希人(ちねん・みきと)
1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を「レゾン・デートル」で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』で、本屋大賞4度ノミネート。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』など著書多数。
『機械仕掛けの太陽』商品情報
出版社:株式会社文藝春秋
判型:四六判上製カバー装 472ページ
発売日:2022年10月24日
定価:1980円(税込)
ISBN:978-4-16-391608-8