2023年1月4日に文春文庫より発売の高殿円さん『グランドシャトー』。要注目のイラストレーター・日菜乃さんが初めて本の装画を手がけたカバーを公開します！

高度経済成長期真っ只中の大阪、全盛期を迎えたキャバレーに夜な夜なたくさんの人々が集う絢爛豪華な〈夜〉と、下町の長屋で仲睦まじく暮らすふたりのホステスの生活を穏やかに描いた〈昼〉という『グランドシャトー』の持つふたつの顔が、どこか懐かしくも鮮やかな日菜乃さんの世界を通してひとつのイラストになりました。ぜひ細部の書き込みまでご堪能ください！

【イラストレーター紹介】

日菜乃（ひなの）。武蔵野美術大学出身。レトロなモチーフを現代的な感性でポップに切り取り、漫画のコマを思わせる斬新な構図で見せる、注目株のイラストレーター。書籍のカバーイラストは本作が初めてとなる。

Twitter:  https://twitter.com/TrmrKrkr_hinano
Instagram:  https://www.instagram.com/trym_hinano/?hl=ja

【日菜乃さんからのコメント】

人が生活する音が聞こえてくる、大阪下町の昼間。

キラキラのシャンデリアとグランドシャトーの活気が眩い、煌びやかな夜の街。

2つの正反対のような世界が、ルーと真珠にとって日常なのだと感じる、リアルな生活の描写がこの『グランドシャトー』を初めて読んだ時に印象的でした。

この感覚が伝わるよう、彼女たちの日常をパシャリと写真で撮る気持ちで描かせていただきました。

読み終わって本を閉じて、もう一度表紙を見た時に、彼女たちが生きて呼吸する姿を更にリアルに感じていただけたら嬉しいです。

【『グランドシャトー』あらすじ】

高度経済成長期、義父との結婚を迫られたルーはキャバレー「グランドシャトー」のNo.1ホステス真珠の家に転がり込む。ふたりは姉妹のように仲睦まじく暮らすも、莫大な稼ぎがあるはずなのに下町の長屋に居続ける真珠を不審に思ったルーは、彼女の過去を探るが――。

“男の作った城”キャバレーが街と女の生き様を照らす、これは“ひかり”の物語。