今年も「文春文庫 オブ・ザ・イヤー」の季節がやってきました。
年末年始のお供に、大切な方へのプレゼントに、自分へのご褒美に、おすすめの作品が揃っています。
ぶんこアラのPOP、オビが目印です。是非書店で手に取ってみてください。
「文春文庫 オブ・ザ・イヤー」各部門のNo.1をご紹介します。
【★総合No.1】
『沈黙のパレード』(東野 圭吾)

2018年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第1位
静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺された――
容疑者は女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!
ガリレオvs.善良な市民たち
“容疑者X”はひとりじゃない。
【★新刊本No.1】
『傑作はまだ』(瀬尾 まいこ)

「永原智です。はじめまして」そこそこ売れている50歳の引きこもり作家の元に、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子が、突然やってきた。孤独に慣れ切った世間知らずな加賀野と、人付き合いも要領もよい智。血の繋がりしか接点のない二人の同居生活が始まる――。明日への希望に満ちたハートフルストーリー。
130万部突破の『そして、バトンは渡された』の次に書かれた本作。バトンでは、血の繋がらない家族の姿を描き、今回は逆に血の繋がりだけの関係しかない父子を描きます。そこそこ売れている引きこもり作家・加賀野のもとに、突然、25歳の青年・智がやってきます。智は、その存在は知っていたけれど今まで会ったことのない息子。健やかで人づきあいもいい智に振り回される加賀野ですが、少しずつ心の扉を開いていきます。瀬尾さんの温かくやさしいユーモアに包まれた小説です。
【★既刊本No.1】
『女のいない男たち』(村上 春樹)

第94回アカデミー賞国際長編映画賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督・脚本/西島秀俊・主演/2021年公開)原作。
同映画は第74回カンヌ国際映画祭脚本賞など4部門、第56回全米映画批評家協会賞作品賞など4部門、第79回ゴールデングローブ賞非英語映画賞ほか、全世界で90冠以上受賞。
6人の男たちは何を失い、何を残されたのか?
本書は村上春樹が「月刊文藝春秋」「MONKEY」などに発表した作品をまとめ、2014年に発表した短編集。累計100万部突破のベストセラー!
舞台俳優・家福を苛みつづける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのか…(「ドライブ・マイ・カー」)。
妻に去られた男は会社を辞めバーを始めたが、ある時を境に店を怪しい気配が包み、謎に追いかけられる(「木野」)。
ほか、「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「女のいない男たち」など。
封印されていた記憶の数々を解くには、今しかない――見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。

文春文庫 オブ・ザ・イヤー 全リスト
『小隊』
『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』
『ゆうれい居酒屋』
『おやつが好き お土産つき』
『傑作はまだ』
『悲しみの秘義』
『出会いなおし』
『銀の猫』
『未来のだるまちゃんへ』
『ある小さなスズメの記録』
『きみは赤ちゃん』
『革命前夜』
『沈黙のパレード』
『猫を抱いて象と泳ぐ』
『選択の科学』
『クリスマス・プレゼント』
『老い力』
『妖の華』
『時をかけるゆとり』
『義経〈新装版〉 上』
『義経〈新装版〉 下』
『マチネの終わりに』
『おひとりさまの老後』
『働く男』
『レイクサイド』
『アンネの日記 増補新訂版』
『天下 家康伝 上』
『天下 家康伝 下』
『シャイロックの子供たち』
『隻眼の少女』
『花の鎖』
『楽園 上』
『楽園 下』
『花のあと』
『日本のいちばん長い日 決定版』
『銀漢の賦』
『女のいない男たち』
『妖の掟』
『白い闇の獣』
『巡礼の家』
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