- 2023.04.19
- 特集
10周年を迎えた阿部智里「八咫烏シリーズ」のすべてが詰まったファンBOOKが堂々登場!
文:「オール讀物」編集部
文春ムック「阿部智里『八咫烏シリーズ』ファンBOOK」(オール讀物責任編集)
ジャンル :
#エンタメ・ミステリ
本日発売になった阿部智里「八咫烏シリーズ」ファンBOOK。2012年、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞した阿部智里さんが、『烏に単は似合わない』から紡いできた、異世界ファンタジーはこれまでに合計11冊(本編9冊、外伝2冊)となり、累計190万部に迫る大人気作品へと成長しました。
シリーズ10周年を記念した本ファンBOOKは、松本清張賞の発表媒体であり、作家・阿部智里に伴走してきた、「オール讀物」編集部だからこその企画が満載の一冊です。まず、冒頭では〈進化を続ける作家の軌跡〉と題した、阿部智里さんのこれまでの歩みを振り返り、最新ロングインタビューを敢行。作家生活を通じた知られざるエピソードや、気になるシリーズの今後へと迫ります。さらに松本清張賞受賞当時の貴重な選評やエッセイも再録されました。
続いてファンにとって見逃せないのは、作者の阿部さん自身による八咫烏ワールドの解説です。あせび、浜木綿、真赭の薄、白珠、若宮、雪哉、澄尾、長束ら主要登場人物はもちろん、人気の高い『空棺の烏』メンバーのビジュアルも、コミカライズを手がける松崎夏未さんによって本邦初登場! 山内で発禁になった刷物の再現(!?)や、公式Twitter「八咫烏の壺」で展開されてきた、「作品Q&A」も加筆・修正され、その情報量の多さはファンの皆さまを驚かせることでしょう。
〈創作をめぐる対話集〉では、荻原規子さん、夢枕獏さん、萩原朔美さん、松崎夏未さん、武田綾乃さん、額賀澪さん、中島京子さんという、憧れの先輩作家や同年代の作家たちがずらりと登場。クリエイター同士ゆえの創作論がいずれも熱く語られています。
もうひとつこのファンBOOKの特徴は、カラーページ企画です。シリーズの装画を手がける名司生さんのビジュアルは、どのように制作されるにいたったのか――阿部さんと名司生さんの対談に加えて、15ページに及びカラーでラフ画やスケッチなどを公開していきます。その間に特別付録として挟まっているのは、AR企画「雪哉といっしょ」で描かれた子供時代の雪哉のシール。貼ったり剝がしたりも可能なタイプのシールのため、携帯やPCをカスタマイズするなど、色々とお役に立ちそうです。
そのほか、〈小説・八咫烏シリーズ幕間〉として、単行本未収録の「烏の山」と「山を下りて」の2編が掲載。記録として阿部智里さんの年譜や八咫烏シリーズの作品リスト、お愉しみ企画として販売促進に使われた中吊り広告風ポスターや、山内観光マップも収録されるなど、隅から隅まで八咫烏の世界観で埋め尽くされた、ファンBOOKになっています。
阿部智里さんコメント
この度、大変ありがたいことに「八咫烏シリーズ」のファンBOOKを作って頂けることになりました。個人的にはデビューから今日まで一瞬のような気がしていましたが、改めて約10年に及ぶ軌跡を見ると、「こんなに長かったのか!」と驚いてしまいました。ここまでシリーズを育てて下さった読者の皆さんと周囲の方々に、改めて心からの感謝を捧げます。
こちらのファンBOOK、ただの再録ではありません。お楽しみの新要素もたっぷりですので、少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。
川田未穂(「オール讀物」編集長)コメント
自身も編集者として長く関わってきた「八咫烏シリーズ」のファンBOOKを作ろうと企画した時、正直、過去の膨大なコンテンツだけでも、充分に制作ができると考えていました。しかし阿部智里さんのこだわりは妥協を許さず、ファンの方に喜ばれる最善の形を目指して、この一冊を作り上げました。
20年以上さまざまな雑誌制作にかかわってきて、作業の大変さと難しさにかけては、5本の指に入る本書が、ぜひ多くの皆さまに永久保存版として届くことを、心から願っています。
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