はい、表題の通り、八咫烏シリーズのファンブックが出ます!
数年前、Twitter上で行われたQ&Aをまとめたものを電子書籍のみで発売しましたが、今回出すファンブックは、これを書籍化にしたもの――では、ありません!!!
確かに旧版のファンブックの内容も収録しておりますが、決してそれだけではないのです。と、言いますか、もはや別物と言えるレベルになっています。
① 八咫烏シリーズの軌跡
第1作『烏に単は似合わない』から最新刊の『烏の緑羽』の裏話に至るまで、松本清張賞を受賞した時の選評、エッセイ、過去に行われた作品に関する各種インタビュー、対談など。また、私はともかく相手がすごい! 夢枕獏先生、荻原規子先生、中島京子先生、萩原朔美さん(前橋文学館館長)、額賀澪さん、武田綾乃さん、松崎夏未さん、名司生さんとの対談、瀧井朝世さんによるインタビューが再録されております。
② 作品刊行の裏側
八咫烏シリーズが皆さんの手元に届くまでに何が起こっているのかをご紹介します!
打ち切りの危機にさらされていた当シリーズが、どれだけ多くの方のご協力で今の形に辿り着いたか。また、装画を担当して下さっている名司生さんが、八咫烏シリーズ第1部の文庫全巻&第2部の装丁をどう作り上げていったのか、その制作工程をカラービジュアルと共にお届けします!
③ 八咫烏シリーズ幕間
山内を描いた番外とは違う、人間の世界から見た八咫烏達を描いた幕間2編、「烏の山」と「山を下りて」を、松崎夏未さんのイラストやこの短編のために撮り下ろして頂いた写真と共に収録しています。
④ 山内の世界をちょっと垣間見!
旧ファンブックのQ&Aに加筆、修正、追加質問を加えたもの、これまでにちょいちょい書いて来た作者によるゆるっと登場人物紹介や人物相関図再録、何故か発禁になった中央城下の里烏達へのインタビューなどなど、八咫烏達の世界をよりディープに感じられるコーナーも充実しております。
そしてなんと、松崎夏未さんによる特別描き下ろしイラストもございます!!
まだ内容はシークレットですが、企画段階で「え、今そんなことやってもらっちゃっていいんですか!?」となったイラストです。
最近、私がこういうこと言うと何故か警戒されてしまうことが増えた気がするのですが、今回は純粋に「わーい!」とお楽しみ頂けるタイプの企画だと思います!
皆さまには是非、実物を手に取って中身をご確認頂ければ幸いです。
上記だけですごい情報量なのですが、これに加え、ムック本という形式ならではのオマケもございます。
かつてのARを使った企画、「雪哉といっしょ」で使用されたかわゆい雪哉が、ステッカーとなって再登場です!
ARは期間限定でしたので、こうして形として残ってくれることが本当に嬉しいです!
しかも表紙は名司生さんの描き下ろしです!
最初にムック本を作るよと言われた時は、まさかこんな豪華な仕様になるとは全く思っておりませんでした……。
発売日は4月19日水曜日。販売予定価格は1300円+税です。
作者もビビる豪華ファンブック発売を記念して、楽しいイベントも企画しております。
次回、そちらの告知をいたしますので、どうぞお楽しみに……!
阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計180万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。「八咫烏シリーズ」最新刊『追憶の烏』発売中。
【公式Twitter】 https://twitter.com/yatagarasu_abc