長らくお騒がせしておりました八咫烏シリーズ展覧会、先日『オール讀物』のグラビアにて簡易ルポも書かせて頂きまして、ようやく一段落した感がございます。
改めまして、展覧会当日にご参加頂いた皆様、わざわざおいで頂いた上に円滑な展覧会開催に諸々ご協力頂きまして、本当にありがとうございました! 配信チケットにて遠隔参加頂いた皆様にも、心より感謝申し上げます。チケットと共にお送りした名司生さんと松崎夏未さんによる雪哉アクスタ、どうかお手元で可愛がって頂ければ幸いです。
チケット販売期間中、シリーズ公式Twitterアカウント『八咫烏の壺』の中の人である編集さん達は、めちゃくちゃ力をいれて2種の雪哉アクスタの写真を撮ってくれていました。
最初は「こんな感じでいいんですかね?」「アクスタと背景でピントが違うから、結構難しいんですよ」などと四苦八苦しているご様子だったのに、みるみるうちにこなれていき、なんか恐竜に食べられそうになっている写真とか送られてきた時には飲んでいた紅茶を噴きそうになりました。
いや、「猫ちゃんにロックオンされている写真いいですね~!」とは言いましたが、さすがにトリケラトプスに咀嚼されかけてる雪哉を見ようとは夢にも思わんのですよ。どうしたら「そっか、ピントを合わせるのが難しいならコイツに食べさせればいいんだ!」なんてパワー系な解決策が閃くんです……?
ちなみに、私は映画『ジュラシック・パーク』が大好きでして、チャンスがあれば恐竜博物館めぐりとかもしたいなぁなどとたまに現実逃避しています。『ジュラシック・ワールド』は新しい物嫌いの頭の固い批評家目線で途中まで鑑賞していたのですが、モササウルスちゃんがお夜食を召し上がるシーンで掌を返し、ゲラゲラ笑いながらスタンディングオベーションしたタイプの観客です。
閑話休題。
今月9日には、文庫版の『烏百花 白百合の章』が発売になりました。
展覧会のトークショーにて紹介しましたが、表紙はイラストレーターの名司生さんによって、単行本のエッセンスを文庫仕様に凝縮した素晴らしいものです! 光と影の絶妙な表現をじっくりご覧頂きたいですね。初版本にはデザイナーの野中深雪さんによってデザインされた『烏百花 蛍の章』、『烏百花 白百合の章』の素敵な栞もついてきます。
是非、お手元にてお楽しみ頂ければ幸いです!
阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計130万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。「八咫烏シリーズ」最新刊『追憶の烏』発売中。
【公式Twitter】 https://twitter.com/yatagarasu_abc
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