日本文学振興会より、第169回直木三十五賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2023年7月19日(水)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 浅田次郎・伊集院静・角田光代・京極夏彦・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆき
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
冲方丁(うぶかた とう)「骨灰」KADOKAWA
1977年生まれ。早稲田大学中退。96年、大学在学中に「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。
〈作品〉『マルドゥック・スクランブル』2003年ハヤカワ文庫JA刊=第24回日本SF大賞受賞。『天地明察』09年角川書店刊=第7回本屋大賞、第4回大学読書人大賞、第31回吉川英治文学新人賞、第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞受賞。第143回直木賞候補。『光圀伝』12年角川書店刊=第3回山田風太郎賞受賞。『十二人の死にたい子どもたち』16年文藝春秋刊=第156回直木賞候補。
垣根涼介(かきね りょうすけ)「極楽征夷大将軍」文藝春秋
1966年生まれ。筑波大学卒。2000年「午前三時のルースター」で第17回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。
〈作品〉『ワイルド・ソウル』2003年幻冬舎刊=第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。『君たちに明日はない』05年新潮社刊=第18回山本周五郎賞受賞。『光秀の定理』13年角川書店刊=第4回山田風太郎賞候補。『室町無頼』16年新潮社刊=第6回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、週刊朝日「2016年 歴史・時代小説ベスト10」第1位。第156回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補。『信長の原理』18年角川書店刊=第9回山田風太郎賞候補、第160回直木賞候補。
高野和明(たかの かずあき)「踏切の幽霊」文藝春秋
ロサンゼルス・シティ・カレッジ中退。2001年、『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
〈作品〉『グレイヴディッガー』2002年講談社刊。『幽霊人命救助隊』04年文藝春秋刊。『6時間後に君は死ぬ』07年講談社刊。『ジェノサイド』11年角川書店刊=第2回山田風太郎賞、第65回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。第145回直木賞候補、第33回吉川英治文学新人賞候補。
月村了衛(つきむら りょうえ)「香港警察東京分室」小学館
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。
〈作品〉『機龍警察 自爆条項』2011年早川書房刊=第33回日本SF大賞受賞。『機龍警察 暗黒市場』12年早川書房刊=第34回吉川英治文学新人賞受賞。『コルトM1851残月』13年講談社刊=第17回大藪春彦賞受賞。『土漠の花』14年幻冬舎刊=第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。『欺す衆生』19年新潮社刊=第10回山田風太郎賞受賞。
永井紗耶子(ながい さやこ)「木挽町のあだ討ち」新潮社
1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。2010年『絡繰り心中』で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー(単行本は『恋の手本となりにけり』と改題し同年小学館刊)。
〈作品〉『恋の手本となりにけり』2010年小学館刊、『絡繰り心中 部屋住み遠山金四郎』と改題の上14年小学館文庫刊。『旅立ち寿ぎ申し候』12年小学館刊、『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』と改題の上16年小学館文庫刊。『帝都東京華族少女』14年幻冬舎文庫刊、のち加筆修正の上『華に影 令嬢は帝都に謎を追う』と改題し21年双葉文庫刊。『広岡浅子という生き方』15年洋泉社刊。『横濱王』15年小学館刊。『大奥づとめ』18年新潮社刊、『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』と改題し21年新潮文庫刊。『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』20年新潮社刊=第40回新田次郎文学賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第3回細谷正充賞受賞。第27回中山義秀文学賞候補。『女人入眼』22年中央公論新社刊=第167回直木賞候補。『木挽町のあだ討ち』23年新潮社刊=第36回山本周五郎賞受賞。
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