ピアニスト・藤田真央さんの初著作『指先から旅をする』が、12月6日に刊行されました!
25歳にして、いま世界で最も注目されるピアニストと言っても過言ではない藤田さん。
その2年間の軌跡を自らエッセイで綴られています。
山口祐一郎さんより、本書への推薦コメントが届きました!
「また聴きに来たいと思ってもらえないと生きていけないのだ」
藤田真央さんの科白は、心臓を鷲掴みにする。冗談ですよ。と、そのクリクリ瞳で微笑んでくれないだろうか。さもないと、私は黄泉の世界に旅立たなければならなくなる。
202X年Y月Z日Sホール。開演時刻に舞台下手の扉が開く。椅子に座るまで24歩。当日24歳。験を担ぐヒトなのだろうか。神子が舞うように左足重心でピアノに引き寄せられていく。一瞬の静寂。その後、舞曲と共に時空を超え天上の舞人となる。
「戦争のこともよく知らないでこんな曲を弾いて」と評されたときがあったという。
あってはならない戦争の兆しは平時に潜む。蜘蛛の糸を渡りながら微動だもしない。これがゾーンに入った、ということなのだろうか。
ひとりの人間が極限に挑む。あなたに出会うまで生きてきて良かった。ホントに…、本当に、夢のようなひととき、ありがとうございました。
各界からあたたかいメッセージを頂いています!
見出し画像:©Tsinandali Festival
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