2024年1月号から、「文學界」は表紙と本文のデザインをリニューアルします。
デザイナーにREFLECTA, Inc.の岡崎真理子さんを迎え、表紙をはじめ目次や本文デザイン全てをリニューアル。表紙画は下山健太郎さんによるドローイングで、「窓から見える月」をモチーフにこれから12ヶ月展開します。
創作では文學界への小説掲載は「火花」以来の又吉直樹さんの短期集中連載「生きとるわ」をはじめとし、村田沙耶香さん、磯﨑憲一郎さん、大濱普美子さんの4本。
新連載として、東畑開人さん「贅沢な悩み」、千葉雄喜さん「千葉雄喜の雑談」、石田月美さん・頭木弘樹さん・畑中麻紀さん・横道誠さんによる「ビブリオ・オープンダイアローグ」を始めます。
さらに、筒井康隆さんの特別エッセイ、金原ひとみさんと渡辺ペコさんの対談「正しさが移ろう時代を描く」、高橋弘希さんによるBUCK-TICK・櫻井敦司さんへの追悼文、また田中希実さん(2020年東京オリンピック陸上女子1500m、5000m代表)ファンタジー小説をめぐるエッセイなど読み応えがあるものとなっています。
リニューアルに伴って、今まであった2ページのエッセイと、1ページコラムのコーナーのタイトルも変更しました。表紙の月と窓の絵に合わせて、2ページエッセイは「今月のエッセイ」、1ページコラムは「窓辺より」というタイトルになりました。
新しくなった文學界を、どうぞお楽しみください。
編集長・浅井茉莉子より
文芸誌の1号には、ひと月では読みきれないほどの文字が詰まっています。それでも、いま読んでほしい言葉がここにあります。ページをめくれば、小説の言葉に、対談での発言に、たまたま目に留まった連載に、心を奪われるかもしれない。でももしかすると、表紙だけ眺めたまま本棚にしまい、数年後にめくったページに、いま必要としている言葉があるかもしれない。素晴らしいデザインと執筆陣に恵まれ、リニューアルを迎えられたことが嬉しいです。そして、それを読むあなたがいて雑誌は成り立っています。言葉との、小説との、様々な出会いの可能性に溢れている雑誌を、作っていきたいと思います。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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