日本文学振興会より、第170回芥川龍之介賞の候補作が発表されました。選考委員会は、きたる2024年1月17日(水)都内で開催されます。
◆選考委員(五十音順) 小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一
◆正賞:時計 副賞:賞金100万円
候補作品(作者名:五十音順)
安堂ホセ(あんどう ほせ)「迷彩色の男」文藝秋季号
1994年生まれ。2022年「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「ジャクソンひとり」2022年文藝冬季号=第168回芥川賞候補、単行本は22年河出書房新社刊。「迷彩色の男」23年文藝秋季号=第45回野間文芸新人賞候補、単行本は23年河出書房新社刊。
川野芽生(かわの めぐみ)「Blue」すばる8月号
1991年生まれ。東京大学大学院博士課程在籍・大学非常勤講師。2018年短歌連作「Lilith」で第29回歌壇賞を受賞。20年、本作品を収録した歌集『Lilith』刊行。
〈作品〉『Lilith』2020年書肆侃侃房刊=第65回現代歌人協会賞受賞。『無垢なる花たちのためのユートピア』22年東京創元社刊。『月面文字翻刻一例』22年書肆侃侃房刊。『奇病庭園』23年文藝春秋刊。「不死者の物語――肖像画家」23年紙魚の手帖vol.9。「サカナと、サカナでないもの」23年スピン3号。「Blue」23年すばる8月号。
九段理江(くだん りえ)「東京都同情塔」新潮12月号
1990年生まれ。2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「悪い音楽」2021年文學界5月号。「Schoolgirl」21年文學界12月号=第166回芥川賞候補、単行本は22年文藝春秋刊(「悪い音楽」併録)=令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。「しをかくうま」23年文學界6月号=第45回野間文芸新人賞受賞。「東京都同情塔」23年新潮12月号。
小砂川チト(こさがわ ちと)「猿の戴冠式」群像12月号
1990年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。2022年「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「家庭用安心坑夫」2022年群像6月号=第167回芥川賞候補、単行本は22年講談社刊。「猿の戴冠式」23年群像12月号、単行本は24年講談社刊(予定)。
三木三奈(みき みな)「アイスネルワイゼン」文學界10月号
1991年生まれ。2020年「アキちゃん」で第125回文學界新人賞を受賞しデビュー。
〈作品〉「アキちゃん」2020年文學界5月号=第163回芥川賞候補。「アイスネルワイゼン」23年文學界10月号。