第3回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」選考会は、令和5年11月29日、文藝春秋本館にて行われ、下記の通りに決定致しましたので、ご報告させていただきます。
田中兆子『今日の花を摘む』(双葉社)
著者プロフィール
田中兆子(たなか・ちょうこ)
1964年富山県生まれ。2011年、短篇「べしみ」で第10回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞する。14年、同作を含む連作短編集『甘いお菓子は食べません』でデビュー。19年『徴産制』で第18回Sense of Gender賞大賞を受賞。その他の著書に、『劇団42歳♂』『私のことならほっといて』『あとを継ぐひと』がある。
本賞は、大人がじっくり読める質の高い恋愛小説を発掘し、読者の皆様にひろく届けることを目的として創設されました。令和4年10月1日から令和5年9月30日に刊行された単行本の中から、瀧井朝世、吉田大助、吉田伸子の3氏の推薦をもとに候補作5作を決定しました。
本年度の選考委員は、加藤ルカさん(有隣堂書店)、川俣めぐみさん(紀伊國屋書店横浜店)、高頭佐和子さん(丸善丸の内本店)、花田菜々子さん(蟹ブックス)、山本亮さん(大盛堂書店)の5氏が務めました。
選考の詳細は、「オール讀物」2024年2月号(2024年1月22日発売)に掲載されます。
第3回「本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞」候補作
『楊花の歌』(集英社)青波杏
『光のとこにいてね』(文藝春秋)一穂ミチ
『最愛の』(集英社)上田岳弘
『愛されてんだと自覚しな』(文藝春秋)河野裕
『今日の花を摘む』(双葉社)田中兆子
オール讀物編集長・石井一成より
新型コロナ禍が一段落した2023年。インバウンドの回復とともに、書店の店頭にも人出が戻りつつあるようです。では恋愛はどうか? 人々の恋愛のかたちには何か変化が起きているのでしょうか。恋愛の“いま”を描く候補作を前に、今回とくに“大人の恋愛”とは何かをめぐって熱い議論が繰り広げられました。田中兆子さんの受賞作を、ぜひお読みいただけたらと思います。
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