- 2024.04.19
- 読書オンライン
「こんな世界を一体どうやって作ったんだろう……」大人気和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」がついにアニメ化!
「オール讀物」編集部
阿部智里×本泉莉奈×七海ひろき座談会
出典 : #文春オンライン
祝・アニメ『烏は主を選ばない』放送開始!壮大なファンタジー世界を作り上げた舞台裏に迫ります。あせび役・本泉莉奈さん、浜木綿(はまゆう)役・七海ひろきさんと、原作者・阿部智里さんによる豪華記念座談会の模様をお届けします。(撮影=深野未季)
◆◆◆
阿部 今回の座談会、まさか本当に実現するとは! 一度お目にかかった際に、立ち話で「できたらいいな」というお話はしていたのですが。
本泉 阿部先生がアニメのアフレコ現場へいらした時ですね。ちょうど第8話の収録日でした。私たちはレコーディングブースにいたもので、見学されている間はご挨拶することが叶わず……収録後に廊下でお会いできたんです。
七海 今だから告白すると、私たちは阿部先生の出待ちをしていたようなものでした(笑)。お話しするタイミングはないかと二人で探っていて。
阿部 そうだったんですか! 私は私で、お話ししたいなと思っていたものの、お仕事中、絶対に迷惑をかけてはいけない、自分から話しかけるなんてもってのほか、という気持ちでお邪魔させていただいていたもので……。しかも、第8話はものすごい内容の回で、アフレコの様子を見て、圧倒されていたんです。その直後、お二人とお話しできたのは本当に幸運なことだったと思っていました。
本泉 絶対にお話しして、作品世界について色々と伺いたかったので、実はお待ちしておりました(笑)。実際にアフレコをご覧になって、いかがでしたか?
阿部 本当に幸せな時間でした。私はまだアニメ映像を観ていないんです。どんな感じになっているか分からず、正直不安もありました。もしかすると、アフレコの様子を見ながら、「今の台詞はこういう風に言ってもらったほうがいいのではないか……」なんて、つい思ってしまうかなと予想もしていたのですが……実際に行ってみたら、全くの杞憂でした。
七海 なんと、そう言っていただけて、本当に嬉しいです。
阿部 むしろ、スタッフの方々が「もう一回」とおっしゃるのを見て、「えっ、今の演技でダメなんですか!?」と思ったり(笑)。その時、「音の世界って職人芸だ」と理解したんです。私は音響や演技の分野に関してはまったくの素人ですし、ここにいる皆さんにお任せすれば間違いないと、すごく安心しました。
七海 制作スタッフの皆さんが、この作品に対して「どうしたらより良いものにできるか」と、ものすごい熱量を持って考えているんです。ブースに来て説明してくださる、京極義昭(きようごくよしあき)(アニメーション)監督や音響監督さんは、一つの台詞に対しても一言一句こぼさないという思いで情熱を注いでいます。
本泉 その分、アフレコと同時並行で、スタッフさんたちの打ち合わせもじっくりと行われています。「あ、シンキングタイムに入られたな」と思ったりもして。心を込めて、丁寧に作られています。
七海 今回制作されたアニメは、阿部先生の書かれた『烏に単は似合わない』と『烏は主を選ばない』の2作が合わさっているストーリーですよね。
阿部 一作目の『単』は、有力貴族の4人の姫が若宮の后選びのバトルを繰り広げ、二作目の『主』では、同時間軸を若宮に仕える雪哉(ゆきや)からの視点で描いています。アフレコを見学した際に、お二人の『単』パートだけでなく、『主』パートの収録も見せていただいたんです。『単』は四姫を中心とした、気品あふれるノーブルな雰囲気だったのですが、『主』はまた空気感が違いました(笑)。
本泉 見てみたい! 実は私たちも、全体でまだ聞けていない場面もあるんです。路近(ろこん)さんが話すと一体どんな感じだろう……などと気になっています。
阿部 『主』パートの収録って、男子校のような雰囲気で、先の展開を知っている方が、「これから先どうなるんだろう」と呟いた方にレクチャーしている様子も垣間見ました。「実は、あの人は……」「えー!」という声が聴こえてきたり(笑)。『単』『主』を合わせたからこその面白さだなと思って、印象的でした。
七海 私はオーディションに際して原作を読み、山内(やまうち)の世界にどっぷりとはまっていたんです。その分、2作が合わさったアニメ脚本を初めて読んだ時は「こんな世界を一体どうやって作ったんだろう……」と、本当に驚きました。
阿部 正直にお話しすると、脚本について私からご提案した部分も結構あったんです。2つの物語を一つにすると、どうしても構成に歪みが出ます。原作に忠実にしようとするとなおさらです。原作者の視点で感じた問題点をどう解消するのが良いか、私なりの考えを制作側のスタッフさんにお伝えしました。現場の方々からすると嫌だったこともあると思うのですが、耳を貸してくださって、脚本家さんを含め、現場のみなさんが本当に努力を惜しまず、時間のない中がんばってくださったんです。もちろん、私の提案が全て通ったというわけではなく、現場の判断でアニメとして使える要素を取捨選択していただいています。尺の問題でカットせざるを得ない部分もありましたが、最終的には、完成した脚本では私の懸念点はほぼ解消されていて、この条件下での最善に近い構成になったのではないかと。
本泉 あせび役を演じながら、登場人物を出すタイミングなども、原作と照らし合わせて、非常に計算し尽くされている……という印象を受けました。
阿部 『単』と『主』で一つのアニメ作品をというご提案は、とても嬉しかったんです。2冊に分けて書いた物語を一つに合わせることができるなら、こんなに良いことはない、と思っていましたから。同時に、ものすごく難しい挑戦でもあったわけで、本当に現場の方々の努力で出来た脚本だと思います。
本泉 コミカライズと原作とでも、比較すると后選びのシーンであせびが口にする台詞など、かなりインパクトのある箇所で変更がありますよね。さらに、アニメ化にあたってもオリジナルの要素が登場しています。
阿部 そうなんです。コミカライズでは原作での反省点を松崎夏未(まつざき・なつみ)先生にお伝えして、修正を入れている部分があります。これは今回も変わらず、原作、コミカライズと、シリーズが開始してから今日までに得た知見をお伝えしました。基本的な考えとして、媒体を問わず、新しく出るもののほうが面白くあってほしい、という思いが根本にあります。ですから、原作とは異なる時系列の導入なども、私の方から提案させていただいています。今は、それがアニメにとって良い影響であってくれと祈るばかりです。
あせび、浜木綿の難しさ
本泉 私たちが今回応募したテープオーディションに、阿部先生も携わられたと伺いました。
阿部 オーディションの時点で、お二人は本当に輝いていらっしゃいました。候補者の方全員の提出音源を3、4回は聞いて、全てにコメントを付けて、制作サイドへお戻ししていたのですが、皆さんのお声を通して私が特に注目していたのは、登場人物の“解釈”なんです。私が持っている登場人物のイメージを、制作サイドと共有してもらう意味も込めてコメントを付けていました。制作側と私の間で解釈の違いは必ずあったはずですが、私はアフレコ現場には立ち会えませんから。できる限り、感じたことは全てお伝えするようにしていましたね。
本泉 オーディション原稿は監督が脚本から色々な箇所を集めて構成したと思うのですが、あせびのある側面が見える場面だけが集められていたんです。
阿部 確かにそうでしたね!
本泉 オーディションは、声優側が持っているキャラクターのメタ的な解釈、喜怒哀楽や表現できる感情の幅を見せ、「私はこういうこともできます」と制作側に伝える意味合いがあります。でも、原稿上では、あせびの持つ一面だけが取り上げられていた。これは何か狙いがあるのかな……とも考えました。結局、原稿上の各場面であせびがどういう心境でいたかの一点に集中して、私の思うあせび像をしっかり考え抜いた上で、提出させていただきました。
阿部 あせび役の候補者が多かったこともあり、テープを聴く前は、プロの方々にとっては一番演じやすい人物なのかと思っていたんです。実際、皆さんものすごく綺麗な声で演技も上手だと感じたのですが、何故か「あせびに聞こえないな……」という感覚があったんです。その中で、「あせびでしかない!」と思ったのが、本泉さんでした。
本泉 オーディション台本、監督の意図が気になりますが(笑)、深追いせず、自分の解釈を徹底したのもよかったのかもしれません。
阿部 逆に、浜木綿は「浜木綿らしい」と感じる演技をされる方が多かったんですよ。でも七海さんが突出していたのは、これまた台本のひっかけだと思うのですが、「八咫烏シリーズ」特有の漢字の読み方を、きちんと把握されていたこと。八咫烏シリーズでは「仮名」を「かりな」と読むのですが、これって現実世界ではあまり一般的ではないですよね。しかもオーディション台本にはルビ(ふりがな)が振られていない。実際、間違えずに「かりな」と言えていた方は、あまりいらっしゃいませんでした。七海さんはしっかり予習なさったんだな、きっと真面目な方なんだろうな、と思いました。
七海 オーディションのお話が来てから、最初にコミカライズを読み、あまりにも面白かったので、「原作だと、どこまで書かれているんだろう」と思って、原作を読み始めたんです。たちまち読む手が止まらなくなってしまって、ぐわーっと一気に読みました。「かりな」の読みを特別意識していたわけではなかったのですが、のめり込んで読んでいたからこそ、自然と身体に入っていたのかもしれません。オーディション原稿にはいつも自分でルビを振っていて、迷いなく「かりな」と書きました。
阿部 もう一つ、七海さんの応募テープで忘れられないのが、冒頭に「ぜひやりたい」とおっしゃっていたことです。
七海 憶えていらっしゃいましたか(笑)。こんな素晴らしい作品の、これほど格好いい素敵な浜木綿という役を、どうしても、絶対に演じたかったんです。気持ちを伝えずに後悔したくなかったので、「浜木綿、大好きです。お願いします!」と、テープ冒頭に吹き込みました。
本泉 かわいい!
阿部 その上で「かりな」を外さずに読んでいらしたので、「これはリップサービスじゃないな」と確信しました。お二人とも本当に素晴らしいテープを送って下さって、登場人物についてどういった解釈をされているのか、今日はぜひともお伺いしたかったんです。
七海 私はとにかく、コミカライズと原作を読んだ時から、浜木綿という人物の格好良さが大好きでした。戦闘力も感じさせつつ、一方で分け隔てない大きな愛も持つ人。イメージとしては女子校にいそうな……。
本泉 バレンタインデーにチョコを沢山もらうタイプですよね!
七海 バレーボール部かバスケ部か分からないですが、「あの先輩、素敵!」「かっこいい!」と言われる、キャプテンらしい人物(笑)。チョコをたくさんもらいながらも、「ありがとうね」とみんなに等しく返すタイプでしょうか。
本泉 まさに、女子校の王子ですね。
あせびについては、「THE・王道のお姫様」と思いました。まずコミカライズを読み、そのあと原作を読んだのですが、きらびやかな世界で欲しいものを手にするのは、きっとこんな子だ……と感じました。でも、あせびの人物像はそれだけじゃないですよね。彼女という人物をどう見せていくか、というせめぎ合いが本当に難しかったです。慎重に演じなければと気を付けていました。
阿部 『単』を書いた当初は、新人賞を受賞してデビューする必要に迫られていたんです。だからこそ「四姫全員の、第一印象と読了後の印象を変えてやる!」と強く意気込んでいました。印象の変わっていく役を演じる難しさが、それぞれの人物にあったと思います。
七海 浜木綿に関しては、笑い方ですね。どんな時でも、目の前の出来事を受けとめて、笑えてしまう人なので、「今ならどう笑うかな」と考えながら演じていました。あと、第9話にものすごく格好いいシーンがありまして。
阿部 オーディション台本にもあった場面ですね。
七海 そうです! ある一言を言う場面で、オーディションではこだわって何度も録り直しましたし、本番でも「すみません、もう一回」と(笑)。
アニメの世界では「お当番回」という、主人公以外のキャラクターにスポットライトが当たる回があるのですが、浜木綿の場合は第9話だと感じていました。中でも、特に格好良さが際立つこのシーンを基準として、彼女の姿を組み立てていったイメージです。
本泉 私は第13話の一言にこだわりたくて、悩みましたね。
七海 その回のアフレコのこと、すごくよく憶えています。もともと、本泉さんのお声を最初に聴いた時から、みんな「あせびだ」「あせびが本当にいる」という風に思っていたんです。その分、アフレコ時にスタッフさんからもディレクションがあまりなかったんですよね。
本泉 確かに、そうだったかもしれません。「あせびだ」と思ってもらえていたなら、本当に嬉しいです。
七海 でも、その一言を発するシーンでだけ、これまでにない勢いで「あの、すみません!」とおっしゃった。
本泉 恥ずかしい、私もめちゃくちゃ憶えてます(笑)。「もう一回やりたいです」と言いました。本番で演じてみた後、どこか不完全燃焼を感じたんです。
七海 スタッフさんたちと話し合っていらっしゃいましたよね。本泉さんの持つこだわりやプランと、スタッフさんたちの考えとイメージをすり合わせる瞬間。一ファンとして、間近でものすごい場面を目撃してしまったと、痺れました。
本泉 そんなに憶えてくださっているとは、なんだかありがたいです。
阿部 あせびがあせびとして成立するポイントを押さえていらっしゃいますよね。周囲からどう見えているか、という点が本当に大事な役柄で。その台詞にこだわっていらっしゃるのは、ピンポイントですごいところを突いてくるな……と思いました。
本泉 原作とコミカライズが出ている分、人物のイメージのしやすさはあったものの、この作品では、逆算しながらキャラを組み立てるのが難しかったです。純粋に作品を楽しむのであれば、前情報なしの状態が一番楽しいのは間違いありません。ですが、あせびを演じるにあたっては、先の展開に向けての見せ方を意識する必要があったので……。事前に読み込んでおかなければ、きちんと演じきれないなという気持ちもありました。
阿部 私がオーディションで“解釈”が合っていると感じたのは、つまりお二人が物語の先を知って登場人物像を作り上げてくださったからでしょうね。同時に、登場人物はその後の展開を知らないかのように演じてほしい、という無茶な希望を持っていたわけですから、思えば酷な話ですよね……。
七海 声優さんにも、事前に原作を全部読んで臨むスタイルと、時系列とともに一緒に育っていくスタイルの2パターンがあります。我々は2人とも前者ですが、分からないままやっていた方がよかったかも、と思う瞬間もありますよね。
本泉 知り過ぎているがゆえに、後悔したり(笑)。
七海 でも、もう読んでしまったら後戻りはできないんですよ(笑)。だからこそ、知ってるからこそのお芝居をと思って、考えながら挑んでいました。
アニメは一話ごとに進んで行きますが、舞台に出演するときは、作品や登場人物の一部始終を分かった上で役作りをします。演じる役の人生を踏まえて、「この場面はこう演じる」と組み立てていくんです。私は舞台出身なので、今回はその馴染んだ方法とも近い感覚で、浜木綿に向き合いました。
何度でも楽しんで!
阿部 「八咫烏シリーズをアニメ化してほしい」という思いは昔から持っていて、こうして実現するのは感慨深いです。プロジェクトが進行し始めてからは、インタビューでアニメ化の話題を振られても、何も答えられずにウズウズしていたこともあり(笑)。脚本作りからアフレコ現場まで、制作の様子を間近で見せていただいて、貴重な機会を頂きました。必死に良いものを作ろうと思ってくださる方々に映像化していただけるのは、幸せなことだと感じています。まだ出来上がった映像は観ていないのですが、作品に対する姿勢については、かかわってくださった皆さんに感謝をしたいです。
七海 このアニメは、原作やコミカライズを読んだことがあるかどうかで、楽しみ方が全く違ってくると思います。
阿部 確かにそうですね。
七海 アニメから入っても、原作の『単』『主』から入っても、さらにはシリーズ全体を読んだ上で入っても楽しめる作品です。アニメを見た後に原作を読んでも、また違った驚きと楽しさがある。色んな切り口で、何度でも楽しんでもらいたいです。
本泉 八咫烏シリーズをすでに知っている人だからこそ、原作とは違う時間の流れだったり、「これはアニメオリジナルかな?」と発見があるはずです。
さらにシーンごとに、少女漫画的であったり、少年漫画的であったり、政を正面から取り上げていたりと、めまぐるしく展開していきます。
七海 女たちの戦いや、男たちの権謀術数など、視聴者の方が興味を引かれる部分が必ずありますよね。年齢や性別を問わず、惹きつけられる要素を備えたアニメ作品です。小さいお子さんには、各所で巻き起こる駆け引きはさすがに分からないかもしれませんが(笑)、「きれいだな」と豪華絢爛な世界に魅了されるかもしれませんね。私の場合は、一番心を掴まれたのが、予想もつかない驚きの物語展開でした。皆さんそれぞれが好きだと思う部分を、存分に味わっていただきたいです。
本泉 初見の方には、何がすごいとは言いません。とにかく物語や人物たちに翻弄されてほしいです(笑)。
阿部 今日お話を伺って、お二人にあせびと浜木綿を演じていただけて私は本当に幸せ者だと改めて思いました。この度、原作の新刊も出るのですが、『望月の烏』は、新四姫による『単』以来の登殿バトルが繰り広げられています。『単』の頃を思い出したりする人物もいたり。
本泉 絶対嵐が来るじゃないですか。
七海 八咫烏シリーズのアニメ、ずっとずっと続いてほしいですね。もう、全部見たいです!
アニメ「烏は主を選ばない」
NHK総合にて毎週土曜23:45より放送中
監督:京極義昭
制作会社:ぴえろ
原作:阿部智里
アニメ公式HP https://www.nhk-character.com/karasu/
本泉莉奈(ほんいずみ・りな)
福島県出身。2019年、声優アワードにて新人女優賞受賞。主な出演作として、『HUGっと! プリキュア』薬師寺さあや/キュアアンジュ役、『俺だけレベルアップな件』観月絵里役、『異世界召喚は二度目です』ミネコ役など。
七海ひろき(ななみ・ひろき)
茨城県出身。宝塚歌劇団を退団後、俳優、声優、歌手として多方面で活動する。主な出演作として、舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語 歌仙兼定役、TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』アビス・レイザー役など。
阿部智里(あべ・ちさと)
1991年群馬県前橋市生まれ。2012年、早稲田大学文化構想学部在学中に『烏に単は似合わない』で松本清張賞を史上最年少で受賞しデビュー。以降続く「八咫烏シリーズ」は累計200万部を超える。他著に『発現』。
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『烏の緑羽』阿部智里・著
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