作品
〈猫は一生に一度、人間の言葉を話す⁉〉〈姉から預かった猫が私の人生観を変えて…〉愛しくもミステリアスな猫が大活躍の七編。
北原白秋の創作における苦悩の軌跡を縦軸、三人の妻との愛憎を横軸に、「言葉の魔術師」と言われた文学者の苦闘の生涯に迫ります。
釧路を牛耳る影山莉菜。父の血をひく青年を後継者に育てようとするも苦難が降りかかる。重い十字架を背負った女が辿り着いた地とは。
冴えない会社員の広志にできた彼女は色白でとびきり可愛い“ばにらさま”。日常の向こう側に見える心のあり様を捉えた6篇。
誰かが私に囁いたのだ――おまえの兄はフテキカクシャだと。戦前から二世代にわたる大家族の物語は、この国の未来を照射する。
失踪した父と同時に消えた自転車の行方を追う「ぼく」。台湾から戦時下の東南アジアへ、時空を超えて展開する壮大なスケールの物語。
弁護士の城戸は、かつての依頼者・里枝から「ある男」についての奇妙な相談を受ける。人間存在の根源に迫る、読売文学賞受賞作!
折口山に暮らすのは、性交の回数を記録する愛人、どうしても起きられない女、生傷だらけの聖職者…世界の蓋を引き剥す連作短篇集。
7年半ぶりにW受賞となった今季の直木賞は、佐藤究『テスカトリポカ』、澤田瞳子『星落ちて、なお』
妻子の待つ武漢へ、新型肺炎が蔓延し封鎖された中国をゆく男の決死行。中国からの亡命を余儀なくされた作家が放つ渾身のコロナ文学。
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。