じゃないほうの歌いかた 佐々木愛

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2025年08月27日
ジャンル小説
コード1639200600000000000T
『じゃないほうの歌いかた』(佐々木愛)

じゃないほうの歌いかた 佐々木愛

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2025年08月27日
ジャンル小説
コード1639200600000000000T

こんな奇跡があるのなら、人生にNOは言えない

落合南長崎の独立系カラオケ店「BIG NECO」では、今日もドラマが巻き起こる。

「カラオケの再現映像に出ていそうな女」と過去2回言われたことのある池田。
音が鳴らないトランぺッター・加賀と、その恋敵・サナ。
反抗期の娘と暮らす、元俳優の佐藤待男。
74歳にしてカラオケでアルバイトをする謎の老人・石崎さんと、
石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野。
「E.YAZAWA」のステッカーを集め続ける、売れない作家・染井暖。

うだつのあがらない凡人たちが起こす、ちょっとした人生の奇跡ときらめき。

穂村弘さん――
「夢を諦めてはいけない、何者かにならなくてはいけない。
そんな声がずっと聞こえていた。
世界には自分しかいなかった。
でも、本書を読み進むうちに、呪いは薄れてゆきました。
そこは未知の世界でした。
自分のほかにも人間がいた。
何者かわからない住人たちに奇妙な親しみを覚えました」

柚木麻子さん――
「カラオケボックスでの出来事は、言語化されることは滅多にない。本作は、あの数々の奇跡をとらえ、ときほぐし、我々がなんでカラオケを愛するのかを、ささやく、のではなくハンドマイクで熱っぽく伝えてくれる」

佐伯ポインティさん――
「人生の憂鬱に抵抗するには、魂に叫ばせてあげるのが一番だ。
人生いろいろある登場人物たちがカラオケを通して、真っ直ぐ希望を歌うJ-POP歌手たちに元気をもらう姿は、受けた光を乱反射するミラーボールのように美しくて愉快!」

エピローグで明かされる、本書全体を通した仕掛けには思わず笑ってしまうこと間違いなしです。

じゃないほうの歌いかた
じゃないほうの歌いかた
じゃないほうの歌いかた

担当編集者より

著者の佐々木さんは、カラオケが嫌いだそうです。

「嫌い」側からカラオケを描いたらどうなるんだろう?というところから始まり、プロットにもなかった誰も予想していない結末に行きついたのが今作です。

結果、カラオケの話というよりは、その辺にいそうな凡人たちの人生の話になりました。でも、だからこそ、凡人なわたしは本作を読んで泣きました。忘れていた記憶の断片が蘇ってくるような、不思議な感覚でした。

こんな奇跡があるのなら、人生にNOとは言えない。生を輝かせる光の粒が集まったような、連作短編集です。自信をもって、「佐々木愛に出会えてよかった」と感じていただけるような読書体験をお届けします!

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