じゃないほうの歌いかた 佐々木愛

1,980 (税込)
発売日2025年08月27日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) じゃないほうのうたいかた
ページ数 216ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2025年08月30日
ISBN 978-4-16-392006-1
Cコード 0093
書店在庫
ネット書店で購入
『じゃないほうの歌いかた』(佐々木愛)

じゃないほうの歌いかた 佐々木愛

1,980 (税込)
発売日2025年08月27日
ジャンル小説
商品情報
書名(かな) じゃないほうのうたいかた
ページ数 216ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2025年08月30日
ISBN 978-4-16-392006-1
Cコード 0093

こんな奇跡があるのなら、人生にNOは言えない

落合南長崎の独立系カラオケ店「BIG NECO」では、今日もドラマが巻き起こる。

「カラオケの再現映像に出ていそうな女」と過去2回言われたことのある池田。
音が鳴らないトランぺッター・加賀と、その恋敵・サナ。
反抗期の娘と暮らす、元俳優の佐藤待男。
74歳にしてカラオケでアルバイトをする謎の老人・石崎さんと、
石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野。
「E.YAZAWA」のステッカーを集め続ける、売れない作家・染井暖。

うだつのあがらない凡人たちが起こす、ちょっとした人生の奇跡ときらめき。

穂村弘さん――
「夢を諦めてはいけない、何者かにならなくてはいけない。
そんな声がずっと聞こえていた。
世界には自分しかいなかった。
でも、本書を読み進むうちに、呪いは薄れてゆきました。
そこは未知の世界でした。
自分のほかにも人間がいた。
何者かわからない住人たちに奇妙な親しみを覚えました」

柚木麻子さん――
「カラオケボックスでの出来事は、言語化されることは滅多にない。本作は、あの数々の奇跡をとらえ、ときほぐし、我々がなんでカラオケを愛するのかを、ささやく、のではなくハンドマイクで熱っぽく伝えてくれる」

佐伯ポインティさん――
「人生の憂鬱に抵抗するには、魂に叫ばせてあげるのが一番だ。
人生いろいろある登場人物たちがカラオケを通して、真っ直ぐ希望を歌うJ-POP歌手たちに元気をもらう姿は、受けた光を乱反射するミラーボールのように美しくて愉快!」

エピローグで明かされる、本書全体を通した仕掛けには思わず笑ってしまうこと間違いなしです。

じゃないほうの歌いかた
じゃないほうの歌いかた
じゃないほうの歌いかた

愛のコメント、
続々と

  • 穂村弘さん
    • 夢を諦めてはいけない、何者かにならなくてはいけない。
      そんな声がずっと聞こえていた。
      世界には自分しかいなかった。
      でも、本書を読み進むうちに、呪いは薄れてゆきました。
      そこは未知の世界でした。
      自分のほかにも人間がいた。
      何者かわからない住人たちに奇妙な親しみを覚えました。
  • 柚木麻子さん
    • カラオケボックスで、私はこれまでたくさんの奇跡に遭遇した。友人や同僚の意外な、そして感動する選曲。カラオケ画面と空間がシンクロする瞬間。そして隣のボックスからきこえてくる歌声。
      でも、そうした奇跡はカラオケの外に出ると泡のように消えてしまう。言語化されることは滅多にない。本作は、あの数々の奇跡をとらえ、ときほぐし、我々がなんでカラオケを愛するのかを、ささやく、のではなくハンドマイクで熱っぽく伝えてくれる。
  • 佐伯ポインティさん
    • 人生の憂鬱に抵抗するには、魂に叫ばせてあげるのが一番だ。
      声の小さい者でもエコーのかかったマイクで歌うことで、
      それは他人に届くボリュームになる。
      カラオケは歌う者を数分間主人公にしてしまう魔法の小部屋なのだ。
      “人生いろいろ”ある登場人物たちがカラオケを通して、
      真っ直ぐ希望を歌うJ-POP歌手たちに元気をもらう姿は、
      受けた光を乱反射するミラーボールのように美しくて愉快!

佐々木 愛(ささき・あい)

著者近影

1986年生まれ。秋田県出身。青山学院大学文学部卒。
「ひどい句点」で、2016年オール讀物新人賞を受賞。
2019年、同作を収録した『プルースト効果の実験と結果』で単行本デビュー。表題作は杉江松恋氏に「2018年恋愛小説短編のベスト」と評された。
他の著書に、第1回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞にノミネートされた『料理なんて愛なんて』や、『ここにあるはずだったんだけど』がある。

担当編集者より

著者の佐々木さんは、カラオケが嫌いだそうです。

「嫌い」側からカラオケを描いたらどうなるんだろう?というところから始まり、プロットにもなかった誰も予想していない結末に行きついたのが今作です。

結果、カラオケの話というよりは、その辺にいそうな凡人たちの人生の話になりました。でも、だからこそ、凡人なわたしは本作を読んで泣きました。忘れていた記憶の断片が蘇ってくるような、不思議な感覚でした。

こんな奇跡があるのなら、人生にNOとは言えない。生を輝かせる光の粒が集まったような、連作短編集です。自信をもって、「佐々木愛に出会えてよかった」と感じていただけるような読書体験をお届けします!

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