
- 2025.09.01
- 特集
「僕らを孤独から救い、哀しみを癒し、元気をくれる素晴らしき物語だ!」全国の書店員さんから絶賛の声、続々! 佐々木愛さん『じゃないほうの歌いかた』感想 第2弾
『じゃないほうの歌いかた』(佐々木 愛)
ジャンル :
#小説
『プルースト効果の実験と結果』で鮮烈なデビューを飾り、青春/恋愛小説界にその名を轟かせた佐々木愛さん。最新作『じゃないほうの歌いかた』が、2025年8月27日に発売になりました。
デビュー作の表題作は杉江松恋氏に「2018年恋愛小説短篇のベスト」と評され、第二作『料理なんて愛なんて』は第1回本屋が選ぶ恋愛小説大賞にノミネートされるなど、令和で最も注目されている恋愛小説家です。
最新作の舞台は、落合南長崎にある独立系カラオケ店「BIG NECO」。うだつのあがらない凡人たちの、人生の奇跡ときらめきを描く連作集です。一度読んだら忘れられない、佐々木愛さんの唯一無二の筆致をいち早く堪能していただいた、書店員のみなさまからの感想をご紹介します!
オフィスアルパカ 内田剛さん
どんな悩ましい日々にも、そこには身体に染みついたメロディと歌を愛する人たちがいた。人生の縮図でもあるカラオケボックス。そこで繰り広げられる生々しくも愛おしい人間模様をものの見事に描き切ったこの一冊は、まさにパワースポットのよう。共感度満点。僕らを孤独から救い、哀しみを癒し、元気をくれる素晴らしき物語だ!
◇
紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
人生に立ち行かない人々を、ふわっとした軽やかな優しさで包んでくれるような群像劇。それぞれが何かに抗いながらも、どうにもできない日々を、淡々と過ごしていく。そんな中で、人と人とのつながりから生まれる、ほんの少しの奇跡的な出来事に、心が揺らめきました。
そして、何気ない日常で見落とし流れていく、かすかに煌めく感情を、そっと掬い上げてくれるような物語に、とても癒されました。何者かでありたい自分と、全くぱっとしない自分。そんな、理想と現実のはざまをたゆたいながらも、日々を重ねていくみなさんに大共感です。
読み終えた後、親近感を感じまくりの愛があふれました。もう、全員が大好きです!
◇
三洋堂書店新開橋店 山口智子さん
久しぶりにカラオケに行きたくなりました!
どこにでもいる「じゃないほう」と言われてしまいそうな愛すべき凡人たちのきらめく瞬間を掬いとった人生応援小説。グッときました! まさに「人生いろいろ」ですね。佐々木愛さんは初読でしたがこれから注目していきたいです。
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リブロ福生店 海老原眞紀さん
何年も前に職場の人達と交わしたミュージシャンや本や街の話。年代も違うし恋愛感情ではないけど、折に触れて思いだす会話の数々。それを大切にしているなんて誰にも言えないと思ってた。けど佐々木愛さんになら、そしてこの小説を面白いと思った人となら分かち合えると嬉しくなりました。
もっと佐々木愛さんの作品を読んでみたいと心から思います。
なんか登場人物みんなに声をかけたくなっちゃいました。
◇
くまざわ書店調布店 山下真央さん
カラオケ店で起こる奇跡の物語。しかし奇跡といっても、ものすごく壮大で感動するような奇跡ではない。日常の中のちょっとした、でもやっぱり嬉しい奇跡。人生を大きく変えてくれるのではなく、すこし方向転換させてくれるような奇跡。
そんな奇跡の積み重ねで人々は前へ進んでいるのだと思いました。
◇
文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん
独立系カラオケ店「BIG NEKO」での人生悲喜交々。
地味なようでも、一人一人に歴史があり想いがある。
世の中捨てたもんじゃないな、と読後心が軽やかになりました!
◇
匿名・書店員さん
どちらかといえば不器用な人達の、ひとりもがき苦しみながらも人生を歩き続ける姿に少し力を分けてもらった気がします。カラオケは苦手ですが、いつも心の中にカラオケボックスを。
◇
紀伊國屋書店札幌本店 関咲蘭さん
私の中をあてもなくゆらゆらと漂う名前のない感情を、丁寧に掬い取ってくれました。
苦しくて泣き叫びたいようなとき、何も言わずにただそっと隣にいてくれる友だちみたいな作品でした。
◇
正和堂書店 猪田みゆきさん
一つのカラオケ店に、何らかの縁を持ってしまった人々が、自分の過去や今にカラオケ店で向き合いながら、生きていく。
その日常の一場面を切り取ったような連作短編に、「別に凄くなくても毎日生きてれば凄い。だから、自分らしく行こう。たとえ平凡でも」とさり気なく伝えてもらった気がします。
第1章「池田の走馬灯はださい」冒頭公開中! こちらからどうぞ!

第2章「加賀はとっても頭がいい」冒頭公開中! こちらからどうぞ!

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