単行本

この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子

1,980 (税込)
発売日2022年10月25日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) コノチチアリテ ムスメタチノサイゲツ
ページ数 280ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2022年10月30日
ISBN 978-4-16-391609-5
Cコード 0095
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書店在庫
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単行本

この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子

1,980 (税込)
発売日2022年10月25日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) コノチチアリテ ムスメタチノサイゲツ
ページ数 280ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2022年10月30日
ISBN 978-4-16-391609-5
Cコード 0095

父を憎み、父を愛し、娘たちは書いた

石牟礼道子、茨木のり子、島尾ミホ、田辺聖子、辺見じゅん……。
不朽の名作を生んだ9人の女性作家たち。
唯一無二の父娘(おやこ)関係が生んだ、彼女たちの強く、しなやかな生涯。

『狂うひと』『原民喜』『サガレン』など、話題作を発表し続けるノンフィクション作家が紡ぐ、豊穣たる父娘の物語(ナイン・ストーリーズ)。



目次

・渡辺和子
  目の前で父を惨殺された娘はなぜ、「あの場にいられてよかった」と語ったのか?

・齋藤 史
  二・二六事件で父は投獄された。その死後、天皇と対面した娘が抱いた感慨とは――。

・島尾ミホ
  慈愛に満ちた父を捨て、娘は幸薄い結婚を選んでしまい、それを悔い続けた……。

・石垣りん
  四人目の妻に甘えて暮らす、老いた父。嫌悪の中で、それでも娘は家族を養い続けた。

・茨木のり子
  時代に先駆けて「女の自立」を説いた父の教えを、娘は生涯貫いた。

・田辺聖子
  終戦後の混乱と窮乏のなかで病み衰えた父の弱さを、娘は受け入れられなかった。

・辺見じゅん
  父の望む人生を捨てた娘は、父の時代――戦争の物語を語り継ぐことを仕事とした。

・萩原葉子
  私は、父・朔太郎の犠牲者だった――。書かずには死ねないとの一念が、娘を作家にした。

・石牟礼道子
  貧しく苦しい生活の中でも自前の哲学を生きた父を、娘は生涯の範とした。 


・「書く女」とその父 あとがきにかえて

目次

・渡辺和子
  目の前で父を惨殺された娘はなぜ、「あの場にいられてよかった」と語ったのか?

・齋藤 史
  二・二六事件で父は投獄された。その死後、天皇と対面した娘が抱いた感慨とは――。

・島尾ミホ
  慈愛に満ちた父を捨て、娘は幸薄い結婚を選んでしまい、それを悔い続けた……。

・石垣りん
  四人目の妻に甘えて暮らす、老いた父。嫌悪の中で、それでも娘は家族を養い続けた。

・茨木のり子
  時代に先駆けて「女の自立」を説いた父の教えを、娘は生涯貫いた。

・田辺聖子
  終戦後の混乱と窮乏のなかで病み衰えた父の弱さを、娘は受け入れられなかった。

・辺見じゅん
  父の望む人生を捨てた娘は、父の時代――戦争の物語を語り継ぐことを仕事とした。

・萩原葉子
  私は、父・朔太郎の犠牲者だった――。書かずには死ねないとの一念が、娘を作家にした。

・石牟礼道子
  貧しく苦しい生活の中でも自前の哲学を生きた父を、娘は生涯の範とした。 


・「書く女」とその父 あとがきにかえて



本の話ポッドキャスト【著者が語る】梯久美子さんが語る、渡辺和子と辺見じゅん。新刊『この父ありて』に寄せて

作家・梯久美子さんが、2年半ぶりとなる本格ノンフィクション作品『この父ありて 娘たちの歳月』を刊行されました。9人の著名な女性作家とその父親たちとの関係を紐解いた本作。ご執筆にあたっての、渡辺和子さんとの心に残るエピソードや、辺見じゅんさんの兄弟、角川春樹さん、歴彦さんへの取材時の裏側、こぼれ話などを伺いました。ここでしかお聞きできないトークが満載です。

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担当編集者より

高瀬隼子さんが受賞した第167回芥川賞は、候補作家全員が女性作家だったということが話題になりました。これ自体はいくぶん偶然性の強い出来事だと思いますが、編集の現場にいると、年を経るごとに、女性の書き手の方々の勢いが増し続けているということは日々、実感します。
しかし、時代を少し遡れば、女性が物書きになるということ自体がハードルの高い時代が確かにありました。「女性がものを書くとはどういうことか、ということに、長く関心をもってきた」と語る梯さんは今回、戦中・戦後という激動の時代を背景に、それでも書くことを選んだ9人の女性作家たちにスポットライトを当てました。
その中で見えてきたのは、彼女たちが父親たちから受けた大きな影響でした。ある人は、父が殺害される現場を目撃し、ある人は、自らを高名な作家である父の「犠牲者」だと語ります。そうした凄絶な父娘関係を、彼女たちはいかに生き、いかに書いたのか……?
『狂うひと』をはじめ、女性として長きにわたってノンフィクションの第一線を走り続けてきた著者だからこそ描き出すことができた、珠玉のナイン・ストーリーズにして、梯流2022年の“父娘”論です。

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